暫く あなた side 続きます
現在 22 : 28
作業を切りのいいところまで仕上げて
漸く 夜ご飯の調達タイム
会社の徒歩5分圏内にコンビニがあるのは
徹夜プロ (?) の私にとって 、とてもありがたい
スマホと財布と上着を持って
会社を出ると 、スマホが震え出した 。
電話は 、高校・大学と一緒で
私の数少ない友達である 彼からだった
別に付き合ってるとかじゃないけど
じみなとは 、それなりに仲が良いと思う。
この前は確か 、日本だったかな ‥‥?
じみなは 旅行好きだから
暇さえあれば 国内外を飛び回ってる
恐るべし お坊っちゃま 。
高校3年生 ‥‥
正直 、学生時代にあまり いい思い出はない
集団行動を強いられる学校生活は
コミュニケーションが必須 。
それが苦痛でしかなかった 。
その セリって子 、帰国子女なんだ ‥‥
いいなぁ 、人生で1回は外国に行ってみたい
" 仕事 " その言葉で現実に戻されてしまった
‥ そうだよ 、30代手前の独身女が
毎日 命削りながら 、仕事しか頭になくて
髪の毛もボーボーで ほぼすっぴんで 。
女子力の欠片もないような女だよ 、私は 。
何で こんなに苛ついてるのかは 分からないけど
八つ当たりをする様に 足元の小石を蹴る
本気で 今日はいけると思ったのになぁぁ 泣
私に そんなこと言ってくれるの
じみな 、君だけだよ 、、
はぁぁ 、じみなとの電話で
ちょっと 疲れ回復したかも
ちゃちゃっと惣菜買って
早く会社戻ろうかな 。
そんなことを 呑気に考えている私は 、
刻々と迫りくる不幸に
気づくことが出来なかった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。