No side
彼女が潜入している鬼殺隊の長、お館様にそうつげられたのは、煉獄が死んでから約一か月ほど経った日のことだった。
___まさか鬼殺隊に潜入している鬼の私が、鬼の元へ潜入することになるなんて。
突然の柱を殺せるチャンスに、あなたは心の中で微笑んだ。
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お館様との話を終え、音柱がいるであろう蝶屋敷に向かう。
途中の道で通りかり、腫れ物に触れるような目であなた数人の隠や隊士たち。
なんで皆彼女をそんな目で見るのか、わからないほどあなたは馬鹿ではない。
数ヵ月前から突然流れ始めたその噂。
なぜそんな噂が流れ始めたのか、彼女にすらわからない。
だんだんと見えてきた蝶屋敷の入り口から、誰かの叫び声が聞こえる。
高い蝶屋敷の塀の上に乗った、音柱宇随天元を見つめて、あなたは微笑みを浮かべた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!