竃門炭治郎 side
あまりの衝撃で、体が動かなかった。
鬼がいたところに残る匂いまで消えている現場を見て、俺は立ちすくんだ。
嗅ぎ違い?いや、そんなことはないはず。
確かに、あれは鬼の匂いだった。
少し辺りを見渡すと、同じくこちらを見つめている翠院あなたを目が合う。
キョトンとした目に、俺は違和感を覚えた。
いくら任務を押し付けている噂が流れていたって、柱は柱だ。
それなりに実力はあるだろう。
それなのに鬼の気配にすら気づいていなさそうな彼女の目。
" 何かが怪しい "
俺を追いかけてきた隠が、話が終った事を察して翠院さんに声をかける。
涙を手で拭いながら、翠院さんが歩き始める。
その後ろ姿を見つめながら、俺は善逸達の元へ向かった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。