竃門炭治郎 side
かいだことが無いくらい強い鬼の匂い。
恐らく、いや確実に、あの上弦の参より無惨の血が何倍も濃い。
なんで?もう朝なのになんで...ッ
煉獄さんの元へ間に合うように、思い切り林を駆け抜けた。
上弦の参より強い鬼に、翠院さん1人で敵うはずがない。
かといって俺が現場に行けば何かが変わるわけではないのだが、俺は無我夢中で林を出た。
林を抜けると、先ほどと同じ場所で、煉獄さんと翠院さんが座っていた。
涙が溜まっている目で、翠院さんが俺を見つめる。
何一つ変わってない現場を見て、俺は立ちすくんだ。
現場から、鬼も、鬼の匂いも消えていた。
next➭
✄ - - - - - - - - - -✄ - - - - - - - - - -












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!