ヨヌオッパとハンさんが作業室にこもって、およそ4時間がたっていた。
作業することが大好きな私だから分かる。
やり始めると時間を忘れるほど夢中に、そして楽しくなってしまうことに。
私は今日一応出勤扱いになっているため、ハンさんとオッパが作業室に入ってから、リモートで会議をしたりなど、パソコンで仕事をしていた。
私がJYPに就職してから、オッパの手伝いをすることをやめたから……
そしてウジくんと作業をするようになって…
今はウジくんの手伝いをしつつ、たまにスリラチャの作詞作曲などもお手伝いさせてもらってる。
まさか声をかけられるなんて思っていなくて、私は座っていたソファから落ちそうになってしまった。
気付けばハンさんに支えられていて、ソファから落ちずにすんでいた。
思いの外ハンさんとの距離が近くて、思わずドキッとしてしまった。
なぜがハンさんの瞳がユラユラと揺れてるのが見えて、その瞳から目を離すことができなかった。
ヨヌオッパのお家なんだからヨヌオッパがいるの、すっかり頭から抜けていた。
2人が作ったトラックは、とても素敵だった。
ヨヌオッパとハンさんが2人で作ると、こういう感じになるんだなって感動した。
ふと、そう思った。
耳に自然とはいってくるサウンドで、落ち着きと盛り上りを兼ね備えていたから。
いつの間にかこの2人が同志のような、素敵な関係性になっていた。
もしかしたらいつかこの曲が日の目を浴びることがあるかと、と思うと、嬉しくて堪らなかった。
私はとても驚いた。
オッパが家族以外を自分からご飯に誘うなんて、ましてや初対面の人を誘うなんて、信じられなかったから。
よほどハンさんと気があったのかなと思うと、紹介できて良かったな、と思った。
オッパは1度作業室に戻り、私とハンさんはオッパのリビングで待たせてもらうことにした。
どうしたんだろう。
ハンさんの様子が少し変なような…
作業室から出てきてから、なにか言いたいことがあるような、そんな雰囲気だった。
そう力強く名前を呼ばれて、ドキリとした。
ハンさんの私に対する目線が、あまりにも真剣で、なぜかとても悲しそうだったから……
その歌詞を聞いて、驚いた。
そう私が聞くとハンさんは、躊躇いながらもハッキリとこう聞いたきた。
ぶわっとこの歌詞を書いたときの記憶が、蘇ってくるようだった。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。