扉が閉まる音がした、
別に仕事辞めなくても良いんだけど
まぁ、…なんでもいいか、
ぬいぐるみ、…手先、器用なんだな
徹夜して作ったって、…俺の為に??
俺が寂しいそうってだけで、??
兎のぬいぐるみ、…似てんな
あいつに、…てか、名前なんだっけ?
聞いてないな、そういえば、…
じみなに聞いとくか、
食べ終わった皿を、片付けて
部屋に戻ろうと、歩き出そうとしたその足を
止めた
その後、広い豪邸で、…肩身離さず
そのぬいぐるみを持って行動した
食事の時は勿論、部屋にいる時も
仕事してる時も、…ぁ、俺の仕事は防弾会社の社長
でも、人と会いたくないから家で仕事してる
秘書のゆんぎひょんにはよく来いって怒られるけど
無視してる、だって、…普通嫌だし
月収は、…確か、5000万、とかだったかな
そこら辺あんまり興味無いから分かんないけど
とりあえず、…色々して疲れて部屋でいつの間にか
寝てた、…
がちゃ、ッ、…
帰ってきたか、…
棒立ちになってる俺の首に腕を巻き付けて
赤くなった顔を俺に近付けながら
口角を緩ませて、朝見せた世話焼きとは違って
乱れた髪と服が色気を醸し出している
俺、まじで、色々、やばいし…無理かも、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。