お金持ちの人が普段何食べてるかとか、
何が好きとかよく分からなかったから
とりあえず、お母さんが死ぬ前に僕に作ってくれてた
チャプチェを作った
それと、わかめスープ、…あとは、お茶でいいよね
作ったご飯をお皿に取り分けて、
高そうなお盆に乗せる
ご飯食べないと、…死んじゃうし食べてもらわなきゃ
2階に上がって、落とさないように
慎重に運びながら
2階の廊下の電気を探す
電気を探して、きょろきょろしてたら
突然目の前に、現れたお金持ちさん、
名前、聞いとかないとな、…
お盆を片手に持ち替えて、
お金持ちさんの腕を引く、…
ずっと見えなかった顔、…僕が引っ張った事によって
1階の光に照らされて、現れたその顔は
余りにも綺麗で、思わず持っていたお盆が
腕から落ちそうになった
暗い廊下を歩いて、扉を開ける
少しご飯が零れたお盆を、近くの机に置く
部屋の光は、月の光だけで
ちょうど、ご飯を置いた机が照らされてる
その机と対称に置いてあるベッドに寝転んで
その、お盆を10秒ほど静かに見つめた後
枕に顔を埋める
流石、俺の親友じみな、…
今度会った時、何でも買ってあげよ
凄くかっこいい人だったな、
って言うか、
自分から話しかけるなって言ってくる割には
凄いあっちから、僕に話し掛けてるよね?
ツンデレって奴なのかな、??
というか、やっぱりこの机は寂しいな
広いダイニングテーブルに、1人ぽつんと座る僕
せっかく、美味しいご飯も寂しい味がする
我ながら、中々えろい夢を見たな、…
うわ、最悪夢精してるし、…っ、
でも、マジで可愛かったな、…
もっと寝てようかな、もっかい見たい
次は、せっくすする夢を、…
あー、…くそ、
あんな夢見たせいで、見る度にダメな所に目がいく
俺、…なんか、色々耐えられるかな、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。