あの後少しは話しながらも
やっぱりどこかぎこちない2人
手を繋いで帰ってくると
朝お邪魔したのに、あなたの下の名前の匂いに包まれ
初めて来たみたいに
ドキドキと鼓動を速くしてしまう
アルバムを開いてページをめくると
これが私で、こっちが今も仲のいい友達
テテは6組だったから…ここ、ここ!
なんて解説しながら見せてくれる
修学旅行のページへと移りながら
行った場所や食べた物を教えてくれる
俺の目の前にあるアルバムに顔を近づけるように
グイッと寄ってくると
自然と近づく距離にドキッとする
俺に説明しようとあなたの下の名前が顔を俺に向けると
さらに顔同士が近づいて、
それにびっくりしたあなたの下の名前は
慌てて距離をとろうとするんだけど
腕をクイッと引っ張って
もう1度詰めた2人の距離
目の前で真っ赤になっているけれど
目を逸らすことなく俺を見ている
そう言って返事も聞かないまま
顔を近づけていくと、
あなたの下の名前が受け入れるように顔を傾けてくれる
ち ゅ っ…
ち ゅ っ、ち ゅ っ、ち ゅ くっ
離れては近づいてを繰り返して
下唇をち ゅ く っと吸うと小さな息が聞こえて
それを見逃さずに に ゅ っと舌を 差し込んで絡める
コクンッとかわいく頷いたから
うれし過ぎて、ぎゅっと抱きしめてしまう
また1度頷くから
あなたの下の名前の頭を引き寄せて キ ス をすると
俺の手を引いて案内してくれた

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!