第17話

疑ってごめん...《グク ジン》
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2018/07/05 12:43
事務所での1人での仕事が終わって、
思ってたより早めに仕事が終わった。
たしか、
今日はグクだけが休みで宿舎に残ってたはず

久しぶりになんか料理でも作ってあげようと思いスーパーに寄った。

スーパーからの帰り道...
道路を挟んだ反対側の歩道にグクを見かけた。
綺麗な女の人と腕を組んで歩いてた

僕は携帯を取り出し、
グクに電話をかけた。
するとグクはポケットから携帯を取り出したけど...出ようとはしてくれなかった

僕は走って宿舎まで帰り、
部屋に閉じこもった。
嫉妬で狂いそうになった...
すぐに問い詰めたら良かった...
この感情を抑えようと壁を殴ったら
手から血が出た。

「明日...どんな顔で会えばいい...グク...」

僕は眠れぬ夜を過ごした。
色んなことを考えて、寝れなかった
「好きな人が出来たから別れてほしい」
そう言われたらどうしよ
マイナスなことしか浮ばない

考え込んでいると、
仕事の時間になりユンギが起こしに来てくれた。
リビングにいくとグクとテヒョンがソファーにいた。

グクに会うのが怖くて、
洗面所に逃げた。
洗面所にはホソクが居た

「ホビ、おはよう」
僕は普通に挨拶をしたつもりだったのに
ホソクが僕に近付いてきて
顔をじーっとみてくる
「なに?」
「なんかありましたか?顔が寝不足な顔してますよ」
「えっ?...なんにもないよ」
と無理に笑ってみせても、ホソクは不思議そうな顔をしてたけど...
リビングに戻っていった。

僕はは顔を洗い、
リビングに行くと...
さっきまでテヒョンと居たグクが僕のところに来た

「ジンヒョン、おはよう。昨日は電話出れなくてすみませんでした。何か急用でしたか?」
と心配そうな顔で聞いてきた

「用事があったわけじゃないから大丈夫...。グク、ごめん。僕...」
とグクと居るのが辛くて苦笑いをしながら頭をポリポリとかいた時に手の傷をグクに見られ腕を掴まれた

「ヒョン、これ...どうしたんですか?昨日はなかったですよね?」
「あぁ...」
「ジンヒョン、俺になんか隠し事してませんか?なんかあるなら言って下さい」
「僕が隠し事?それはグクだろ!!」
その言葉に僕は腹が立って、グクを睨みつけたが悲しくなって顔を伏せた

「俺がヒョンに隠し事!?そんなのないですよ」
「嘘...」
「嘘じゃないですよ」
「じゃぁ、昨日僕が電話した時に一緒にいた人は誰?デートだったから電話出れなかったんじゃないの?」
顔をあげてグクの顔を見ながら言った。
すると、
その言葉に、その場に居た誰もが
「「「グク、お前!!!」」」
と声を揃えて言った。

それでもグクは不思議そうな顔をしていたがすぐに「あー!」という顔になり僕の目を見つめながら優しく笑いかけた

「ジンヒョン、あの人といるの見てたの?だから電話かけてきてくれたんですか?そうだったのか。あの人はそんなんじゃないんです」
「じゃぁ...」
「なかなか彼女とか作ろうとしない両親が心配して知り合いの娘さんとデートしてくるようにって急に言われたんです。ちゃんとその人には好きな人がいることも伝えて、事情があってなかなかまだ両親には紹介出来ないことも...」
「でも、でも...腕を組んで歩いてたじゃん!」
「その人...めっちゃくちゃ高いヒール履いてきて、歩きづらそうにするから俺の腕掴みますか?って言ったんです(笑)その人も両親にデートしてくるようにって言われたらしくて、ちゃんと他に好きな人がいるらしいんです」
「...ほんと?」
「ほんとです。俺がジンヒョンを裏切るわけないでしょ? 」
グクがギュッと抱きしめてくれた
すると、
リビングに居たみんながそーっとリビングを出て二人にしてくれていた。
僕がそれに気づくのはもうちょっと後だけどね(笑)
なんかテヒョンが気をきかせてくれたらしい。

二人きりになると、
グクは僕の手を引きソファーに座らせてくれた。
「ジンヒョンに言ったら不安がると思って言わなかったんです。でもそれが逆に不安にさせたんですね...」
「...大丈夫」
「それで、この手の傷は?」
「あ、それは...自分で壁を殴った」
「殴った!?」
「グクに別れようとかいわれるんじゃないかって思ったら苦しくなっちゃって...」
「俺はジンヒョンが好きです、別れなくない。こんなに好きなのに伝わってませんか?」
グクは少し悲しそうに言うと僕を優しく抱きしめてくれた。
チラッとグクの顔を上目でみると、とても悲しそうな顔をしていた

「僕もグクが好き...誰よりも...。疑ったりしてごめん...」
「もぅ、自分を傷つけるのはやめてくださいね。心配になるから」
「うん」

話が終わったぐらいにまたみんながリビングに集まりだした。
すると、
グクから僕を離して、
みんなが僕を抱きしめた(笑)

「グク、ジンヒョンに何もしなかっただろうな」
「ジンヒョン、なんもされませんでした?」
「グクはすぐに襲いそうになるからみんな心配だったんだよ」

テヒョン、ユンギ、ホソクが笑いながら言った。
その時のグクの顔は、
目を丸くしてびっくりしてた

「何もしてませんって!それにホソギヒョン、すぐに襲うってなんですか(笑)こんなとこではしないですよ。もぅ、早くジンヒョンを離してくださいよぉ(笑)」

とリビングに笑いが包まれた。

マネヒョンが迎えにくる時間になり、
みんなが僕を離してくれ先に玄関を出て
グクも出ていこうとしたから、
僕はグクの腕を引き寄せギュッと抱きしめ
唇に軽くキスをした
すぐに離すとグクは顔を真っ赤にして
「ジンヒョン!俺が必死で耐えてたのに、なんでするんですか!今日の夜に2人になった時に家にしたかったのに」と照れながら言った。

「疑ったお詫び(笑)今、したかったから...また、いっぱいしよ?」
と首を傾げていうと、
「もぅー!早く行きますよ」
と顔真っ赤にして玄関を出ていった

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