バレンタイン後日。
ナイトアウル事務所で
名探偵と記録者は呆然としていた。
その理由はポストに入っていた
プレゼントが原因であった。
送り主は霜月碧と書かれている。
バレンタイン後日ということは
チョコの可能性が高い。
そして霜月碧は料理がちょぉっとだけ壊滅的。
それだけでこの空気感になるのも頷ける。
しかもそのダンボールの箱からは
焦げ臭い匂いがする。
3人は冷や汗をかきながら目を見合わせ、
意を決してカッターでダンボールを開封した。
中身はしっかりと丁寧にプチプチで梱包されていた。
それなのに焦げ臭い匂いがするのはどうかと思う。
左手はプチプチを破り、開封した。
プチプチの中にはなんと炭...じゃなかった
チョコでは無く、白いTシャツが入っていた。
焦げ臭い匂いは白Tからするようだ。
これには右手も理解不能。
困惑した表情を隠せずにいた。
まだ中身がありそうだったので
千トがしっかりと手袋をして中を確認してみると
3人分の白Tが入っていたのだ。
半袖白Tはこの季節に
いちばん合わないものだといえる。
まあ、それはそれとして、3人は炭...じゃなくて
霜月碧の手作りチョコじゃなくてホッとした。
安全も確認できたことだし、
ダンボールを解体しようとした瞬間、
中に手紙が入っていた。
綺麗な青色の封筒に封蝋風のシールが貼ってある
今の時代にはちょっと古風な手紙が入っていた。
右手は恐る恐る開けてみた。
中にはこう書かれていた。
「千ト達へ、
ハッピーバレンタイーン!!
本当は手作りチョコあげようと思ってたけど
なんか桃達に止められたから白Tにしたよ!
来年はちゃんと手作りチョコあげるからねー!
碧より。
追記、お返し5倍でよろしく。 」
一同は、霜月碧に記録者がついていてよかった...。
と思った。
でも1つ疑問が浮かんできた。
千トはお返しを思いついたが、
この話はホワイトデーに。
何が書きたかったのかしら。
ちなみに白T(半袖)をもらったのはうちの父です。
父のお母さん(作者の祖母)にもらってました。
何故...?
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!