第7話

6.
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2023/05/10 09:52 更新
あれからしばらく考えた結果……










安室透(バーボン.降谷雫)
よいっ…しょと…



安室さんにキッドがおんぶされることに。



忘れてたけど、このマントも、返さなきゃ



安室透(バーボン.降谷雫)
さっ!行こうか!



マントを見つめていると、安室さんが余裕そうにそう言った



あなた
そうだね!(さすが安室さんって感じ)



階段も…長い廊下も…1人の男性を背負ってるのになんでこんなに余裕があるの!?!?






赤井さんも言うように、やっぱりこれも公務員としての訓練で付いた力なのかな



安室透(バーボン.降谷雫)
あ、あの…そんなに見られると…なんか照れるな…
あなた
あっ……



てっきりずっと見ちゃってた…私も我に返って恥ずかしいけど…



安室透(バーボン.降谷雫)
……//



なんか安室さんが照れてて可愛い…かも…結果オーライ!












しばらく歩いていると、あっという間に私の部屋の前に着いた






私は哀ちゃんと歩美ちゃんの部屋と一緒の部屋。安室さんの部屋は一人部屋だけど、ベッドは思ったより広いって言ってたし、キッドも寝かせるとなると丁度いいかも



あなた
じゃあ、私ここの部屋だから、キッドは…任せたよ!おやすみ!



安室透(バーボン.降谷雫)
ああ、おやすみ



安室さんの声はいつまでも落ち着いている



あなた
あと…今日は、ありがとう、助けて貰ったり…色々…キッドにも、お礼を私の代わりに伝えて欲しい
安室透(バーボン.降谷雫)
わかった、あなたの為なr…ううん、なんでもない、ゆっくり休むんだよ



何か言いたげだったけど、私は正直もう聞き返すほどの気力は無くなり、頷いて部屋の中に入った



2人を起こさないように扉を開けて、鍵を閉める



勿論部屋は暗く、足元に注意しなくては簡単に転んでしまう



転んだら、2人を起こしちゃうしね



私は静かに靴を脱ぎ、ベッドの方に行くと……



灰原哀(シェリー)
あら、おかえりなさい、何話してたの?
あなた
あ、起きてたんだ…そんな大した事ないよ



哀が寝ている歩美ちゃんの横に布団を腰までかけて座っている






まあ正直、こうなるとは思ってたけどね



灰原哀(シェリー)
大したこと無かったら、私達になんで隠すのよ
あなた
えっとそれは…






正論である。1人にしか言えないような隠し事は大したことでは無いわけがない



灰原哀(シェリー)
とりあえず、ほらここ






哀が横をポンポンと叩くから、私はそこに座り、私も哀と同じように腰まで布団をかけて座った



灰原哀(シェリー)
ねえ、正直に言って、正体が、バレたの?



こんなの、正直に言ってなんて言われても、簡単に吐き出すことはできない



あなた
…バレた






私は正直に哀の目を真っ直ぐ見てそう言った






私はバレたと言うとらしい哀は目を丸くするものだから、本当にこれを言って良かったのか不安になる



あなた
冗談!






不安のあまり、嘘をついてしまった



灰原哀(シェリー)
はぁ……なにそれ、変なの…びっくりしたじゃない



ふふっと笑いながらそう言う哀にものすごく安心感を抱いた






バレたなんて、いえなくなってしまったのは、またややこしいけど



灰原哀(シェリー)
組織関係の話はしてないのね



変に圧をかけられているような…



あなた
するわけないでしょー?






いいえ。ゴリゴリにしてます。






でもこんなの正直に言ったら大変なことになりかねない、会話を早く終わらせよう



灰原哀(シェリー)
そう、ねぇ、あの日の事覚えてる?



哀は急に真剣な目付きで、暗い部屋の中、前を見つめ出した



あなた
…?
灰原哀(シェリー)
私達が、出会った日のこと














私はある男に脅されて、黒の組織に入ることになってしまった



あなた
きゃっ!






黒いスーツを着た、白髪ロングの男に、掴まれていた手を、思いっきりある狭い部屋に突き飛ばされた



手は縛られていて、上手く動ける状況ではなかった



幸い、話せるだけ有難く、ここは何処と乱暴にその男に問いかけた



ジン
黙れ、自分で学べ






鋭い目付きで私を刺した



あなた
…名前すら名乗ってくれないの?



私が倒れたままそう言うと



ジン
チッ…生意気な小娘だ、シェリーみたいだな



その男は不満げながらも自分の名刺と思われる物だけ残し、乱暴に扉を閉め、その場を去っていった



頑張って名刺に近ずき、名前を見てみると



あなた
ジン…?






どの文字より一番最初に目に入ったのが、名前と思われるジン、あの男の名前だ



あなた
……あいつが中心でこの組織が回ってるってことね






私は組織の人達のイメージを予想していくと、ジンが言っていた言葉が頭を過ぎった







ジン
チッ…生意気な小娘だ、シェリーみたいだな














シェリー…それはきっと人の名前、一体誰を指した言葉なのだろう



しばらく名刺にあるジンという名前の1点を見つめていると、扉の奥からコツコツと足音が聞こえる



ハイヒールを履いている…女の人?






やがて足音は私の入っている部屋の扉の前で止まった



あなた
(来る…っ!)






扉が開き、そこから姿を現したのは、金髪で美形顔、スタイルもいい女の人が立っていた






シャネルのブランド物のスーツを着ていて、誰もが釘付けになってしまうような姿だ



ベルモット
貴方、高校生?



思った以上に何倍も色気のある大人っぽい声をしている



あなた
…ええ



警戒心をしっかりと整え始めてた



ベルモット
そんなに緊張しなくていいのよ?怖がる必要は無いわ、貴方は私達と一緒、仲間よ



仲間…私はその言葉を聞いて、怒りが腕に集中し、グッと変に力が入る



ベルモット
仲良くしましょう?私達なら、きっと上手くいくわ






怒りが頂点に達して、私はこの女に怒鳴ってしまう



あなた
私の両親を殺しといて、これから仲間だなんて…ふざけないでよ!!!私はそんなに簡単な女じゃない、もて遊ぶのも大概にして!!!



何をされるか分からないのに、そいつに怒鳴ってしまった



ベルモット
ふふ、面白い子ね、大丈夫、ゆっくりでいいのよ、焦っても何も始まらないわ。これからよ






その女はふざけたように笑って顔に何言ってるんだかと描いてありそうだった






私はこれ以上何も言えず、下唇を噛み締めた



ベルモット
貴方は…あなたの名字あなただったかしらね…私はベルモットよ、よろしく
あなた
私の名前を気安く呼ばないでよ
ベルモット
ほらほら、肩の力を抜いて



私は言われた通りに力を抜いた



ベルモット
高校生…だったかしらね、貴方に会わせたい人が居るわ、あなたと同じ高校生なの
あなた
え?



私と同じことがあった人がいるのか、それとも…自分から…






そんなこと考えただけ無駄、この組織の人達皆大っ嫌い、私の両親を殺した人達なんか…大嫌い



ベルモット
ねえ、1つ私達と秘密のお約束…しましょ?






ベルモットは口元に人差し指を立てて、一瞬ウインクした



約束…?秘密…?



ベルモットはドアを閉めて、私に近ずき、わざわざ手首の縄を解いてくれた



私は立ち上がり、ベルモットと面と向かって話すことに決めた



あなた
…ありがとう……約束って?
ベルモット
話が早くて助かるわ。
そうね、私は貴方を全力で守るわ、だからあなた…いや、"あなたのコードネーム"、私を守ってくれないかしら



あまりにも衝撃的な言葉で、すぐ口が動かなかった



でも、何より一番最初に気になったのは、あなたのコードネーム、確か私は今ベルモットと同じスーツを着ていて、右胸に名札が付いている






確認すると、あなたのコードネームと書いてある。コードネーム…?






ここでの名前って事ね…ジンがこれから色々学べるって言ってたけど、舐められちゃ困るのよ、私はそんなに馬鹿じゃないし






私は約束の話に切り替えて、眉を潜めて考えた



こいつを助けたい…なんて1mmも思わないけれど…



あなた
わかった、約束するわ、貴方に命をかけて守る






なんでか?それはね…












奴ら組織の人達を殺すため
















何事も情報は必要でしょ?



何より私はここの組織の1番上の人、そいつを殺したい






ここの組織はジンが中心だろうけど、ジンを動かしてる人が居る気がする



ベルモット
貴方を信じて良かったわ






ベルモットは微笑んで、自分の本名を名乗った。名前は



ベルモット
シャロン・ヴィンヤード



私はしっかりこの出来事を心に抑えた



ベルモット
さあ、貴方に会わせたい人の元へ行きましょ、すぐそこに居るはずよ






私はベルモットの後を付いて行った

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