シェリー…ね、どんな人なんだろう
変な薬を作る工場のような場所に連れてこられたけど…どんな天才高校生がいるんだか……
白衣を着ているショートカットの女の子
ベルモットと同じく大人っぽく、この子はクールな雰囲気があった
ベルモットは右手を右腰に当てて私を紹介する。私は軽くお辞儀をした
ここの人達…皆冷たいのかな
沢山の薬が機械から流れてくる…何処まで凄いんだろう、シェリーって
話を進めていくと、私は任務に従えと言われて銃を渡され、やがてベルモットはここを立ち去り、シェリーと2人になってしまった
いきなりすぎる言葉で、驚きを隠せない
シェリーに、黒と紫の薬を渡された
そう訪ねると、この薬を見ながらシェリーは落ち着いた声で話してくれる
私はこの現実を受け止めた。そのせいか、心が落ち着いて、鼓動も静かになり、怖くもない…すごく落ち着いている
もしかしたら、シェリーのおかげかも
黒いスーツを着た私と白い白衣を着たシェリーの影が縦長に写った
シェリーは機械の隣にあるライトを見た
ライトは何をしているのとも言ってそうにしながらこちらを照らしていた
シェリーはライトの向きを変えてよしと呟いた
呟くだけの声も響いて、地獄耳を体感できた気分だ
私がそう聞くと、私の方を見てシェリーはこちらをキョトンとした顔で首を傾げた
シェリーは、ふふんと軽く笑った
そこから私達は日に日に仲良くなって行った
シェリーは懐かしいと呟いて微笑んだ
たまに夢に出てくるの
二度とみたくない…あの光景が
やめてくれ、殺さないでくれと汗や涙を垂らしてる人に銃を向けて、引き金を引く
引き金を引くの、ただそれだけが苦しかった
でもベルモットは私に言ったの、何事も犠牲は付き物って…
それでも、引き金を引いたあの後
返り血が重く感じるの、私をそのまま溶かしてしまおうと言っているような気がして怖かった
私は唾を飲み込んだ
私は哀の事を真剣に見つめた
その答えを、待ってたから
私は哀に抱きついた
私達がまだ組織で活動してた時、貴方はこう言ったんだよ、覚えてる?
ってね
聞いているだけで心が締め付けられるほど苦しかった。その時、涙をぐっとこらえている志保の後ろ姿は、凄く切なかった
でもこうやって今は救いがあるって言ってくれて、私は嬉しい、何より…とても…ね
哀は私を優しく抱き締め返してくれた
温もりが感じられて、また組織にいる時の安心感が私達を密かに包み込んだ
哀は私と目を合わせて、眉を少し下げて聞く
私はもう終わった事としていたけど、思い返して、自分のやるべき事を自分が自分の胸に今改めて焼き付けた
そうだ…私は…いつかまた戻らないといけない…
今帰るべき場所は…ここじゃないんだ…
私は静かに涙を流した












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。