楽屋から出てステージ袖から
客席を見渡す猛と響。
2人はステージ袖から
客席を見ていた。
そんな2人をよそに
ベースを見つめるあなた。
恭平のいないpieceのステージが
いまだに想像出来なかった。
未完成のパズルが壊れやすいように
恭平のいないステージは
あなたにとって
不安でしかなかった。
うつむいた視線の先に入ってきたのは
紫耀がくれたミサンガ。
自然と力が
溢れてくる気がした。
あなたの独り言を聞いていた響は
あなたの背中をポンポンとすると
ギターを持って笑いながら
スタンバイの場所へと向かった。
猛もまた
響と同じように
あなたの肩をポンポンとし
ステージ上にあるドラムセットの所へ
向かって行った。
そんな猛を呼び止めるあなた。
振り返った猛に
思いっきりの笑顔にプラスして
元気いっぱいのピースサインを
突き出した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。