そしてしばらくして
病院の時間になった。
小さくうなずいた。
そして起き上がろうとするあなたを
廉が支える。
そして廉は帽子を深くかぶり
顔を隠すように
マフラーとマスクで
顔を覆った。
2人は病院へと向かう。
その間もあなたはぐったりしていて
眠っていた。
そして病院に着き、
隔離室で待たされ、
検査をした結果、、、
とりあえずタミフルを処方され、
それを持ってシェアハウスへ戻る。
あなたは紫耀に
《インフルでした》
とだけメッセージを送り、
また眠りについた。
ーーーーー紫耀side
ちょうど携帯が鳴り
ディスプレイに目をやる。
《インフルでした》
あなたからのメッセージに
思わずそう呟いてしまった。
朝あのタイミングで
家を飛び出してきてしまい、
気になって気になって
仕方がなかった。
あなたから出たあの
《すき》は
一体なんだったのか、、。
廉はまだあなたの事が
好きなのだろうか、、。
そういえばと
駅前で廉とあなたが
腕を組んで歩いていた事を
思い出す。
紫耀とあなたが
ケンカをしている最中に
実は廉とあなたに
何か進展があったんじゃないか、、?
1人で考えると
どんどん疑心暗鬼になっていく。
紫耀はあなたの気持ちも
自分自身の気持ちも
読めなくなっていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。