第76話

75.その声が最高だから
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2024/11/15 03:41 更新



君に会いたくて、

なにか理由をつけて連絡するも、





返事がない。










たまたま遭遇した時は
ほんの一瞬しか顔見てないけど、


俺は勘が働いて
1人にしちゃいけない気がしたから



根気強く連絡するけど










全くアクションなし。
















その矢先だった。





















『バスケしません?』











その一通に俺は飛び跳ねる勢いで
いつも練習してる公園に向かう。


























居たね、君。














やる気満々じゃん。

















あなた
深澤さん。こんばんは。
連絡、どう返していいかわかんなくて
深澤辰哉
深澤辰哉
ああ、、
あなた
だから、お誘いしてみました。
深澤辰哉
深澤辰哉
はは、ありがとう!
じゃあ、やりますか!!




1対1の真剣勝負。










君が持ち合わせるフェイントのパターンに
俺は全く対応出来ない。











そして俺が攻撃側になると、




あっさりボールを奪われてしまう。

















深澤辰哉
深澤辰哉
いやあ、ヤバい…オレ無理…
あなた
はい!まだまだ!!!!!
深澤辰哉
深澤辰哉
マジで??俺もうバテてるんだけど…
あなた
もう少しだけ付き合ってください!






その声は、最高だ。










そう言われたら付き合うしかない!















ラスト1本勝負、

















やっと俺はゴールリングにボール放つチャンスが…













しかし、しっかりブロックされた。


















あなた
っっ!!はぁー!!!最高!
深澤辰哉
深澤辰哉
そんなに強くて…
なんでバスケやんないの?





すると、背を向けたまま……













『楽しい で留まれるぐらいがいいの。』と。













深澤辰哉
深澤辰哉
んー、楽しいんじゃないの?
あなた
応援されると、自分らしく
プレー出来なくなる。
深澤辰哉
深澤辰哉
んー……







あなた
チームのために、勝つために、
心も頭も切り替えなきゃって
そう思うから……
深澤辰哉
深澤辰哉
あなたちゃんのポジションは
コート上のコーチだもんね。
あなた
はい。
深澤辰哉
深澤辰哉
その責任感はすごく大切。
……だけどね?





恐る恐る俺に顔を向けて、
話を聞く姿勢を整え直してくれた。


















深澤辰哉
深澤辰哉
応援されることがプレッシャー
だというなら、
君を奮い立たせる言葉を
投げかけてくれる仲間を築く
それがいいんじゃない?






応援の本質は、


応援される人の存在を肯定すること。










俺の過去から学んだ、







応援は
その人の心にピタッとハマる言葉を
かけることがホントの応援で



その言葉が響けば、
その人の存在する意味が大きくなるの。













応援する人は、


それを頭に入れなくちゃね。












推し活とかの応援とはまた違って、



目の前にいる選手たちというのは、




プライド、技術、チームを背負って
責任持ってプレーするんだから。





























あなた
なんか、ありがとうございました。
深澤辰哉
深澤辰哉
ふは、なんか ってなんだよ!!






その後、手を振ってそれぞれの帰路について、









君から『ありがとうございました』の
メッセージが届いた。















『またバスケしようね』と送ると、











既読だけがついて、返事はなかった。















なかなか寝付けなかった俺は

『おやすみ』と送ってみると、















『深澤さんはこれからもバスケしてくださいね』と











送ってくれた。















その言葉を、












文面ではなく、君の声で聞きたかった。















君の声は最高なんだもの。



















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