君に会いたくて、
なにか理由をつけて連絡するも、
返事がない。
たまたま遭遇した時は
ほんの一瞬しか顔見てないけど、
俺は勘が働いて
1人にしちゃいけない気がしたから
根気強く連絡するけど
全くアクションなし。
その矢先だった。
『バスケしません?』
その一通に俺は飛び跳ねる勢いで
いつも練習してる公園に向かう。
居たね、君。
やる気満々じゃん。
1対1の真剣勝負。
君が持ち合わせるフェイントのパターンに
俺は全く対応出来ない。
そして俺が攻撃側になると、
あっさりボールを奪われてしまう。
その声は、最高だ。
そう言われたら付き合うしかない!
ラスト1本勝負、
やっと俺はゴールリングにボール放つチャンスが…
しかし、しっかりブロックされた。
すると、背を向けたまま……
『楽しい で留まれるぐらいがいいの。』と。
恐る恐る俺に顔を向けて、
話を聞く姿勢を整え直してくれた。
応援の本質は、
応援される人の存在を肯定すること。
俺の過去から学んだ、
応援は
その人の心にピタッとハマる言葉を
かけることがホントの応援で
その言葉が響けば、
その人の存在する意味が大きくなるの。
応援する人は、
それを頭に入れなくちゃね。
推し活とかの応援とはまた違って、
目の前にいる選手たちというのは、
プライド、技術、チームを背負って
責任持ってプレーするんだから。
その後、手を振ってそれぞれの帰路について、
君から『ありがとうございました』の
メッセージが届いた。
『またバスケしようね』と送ると、
既読だけがついて、返事はなかった。
なかなか寝付けなかった俺は
『おやすみ』と送ってみると、
『深澤さんはこれからもバスケしてくださいね』と
送ってくれた。
その言葉を、
文面ではなく、君の声で聞きたかった。
君の声は最高なんだもの。
、













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。