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第9話

助手と名探偵の馴れ合い (ラブコメ編)
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2025/08/25 03:54 更新
綾小路清隆
綾小路清隆
やはり、お前が花子さんだったか。
そう言うと、さっきのウサギの被り物をしたスタッフは素早く逃げていった。
シエスタ
シエスタ
逃がさないよ。
俺達はスタッフを追う。
綾小路清隆
綾小路清隆
やはり、予想的中だったな。シエスタ。
シエスタ
シエスタ
うん。そうだね。
新校舎の廊下に着くと、人が大勢いた。
綾小路清隆
綾小路清隆
これは...。
シエスタ
シエスタ
木を隠すなら森の中というわけね。
シエスタ
シエスタ
早く探さないと。
綾小路清隆
綾小路清隆
うん?
綾小路清隆
綾小路清隆
おい、いるぞ。
シエスタ
シエスタ
堂々としていればバレないのに...
綾小路清隆
綾小路清隆
捕まえるぞ。
シエスタ
シエスタ
随分と積極的だね。
綾小路清隆
綾小路清隆
まあな。
すると、校内の生徒が
衣服部です!コスチュームの無料体験やっています!
と言った。
綾小路清隆
綾小路清隆
(時間があれば、シエスタのコスプレも見てみたかったが、無理だろうな。)
すると、シエスタは
シエスタ
シエスタ
二名でお願いします。
綾小路清隆
綾小路清隆
おい、そんな時間あるのか。
シエスタ
シエスタ
これも作戦だよ。相手が着ぐるみの山で紛れ込もうとすれば私たちもコスプレで姿を変えるっていう戦法。
綾小路清隆
綾小路清隆
そんなにうまく行くか?
シエスタ
シエスタ
まぁまぁ、そう言わずに。
綾小路清隆
綾小路清隆
...まさかタキシード姿とはな。
すると、試着室の外でシエスタの称賛の声が。
そこにはウエディングドレス姿のシエスタがいた。
綾小路清隆
綾小路清隆
...!
シエスタ
シエスタ
あっ、助手。
シエスタ
シエスタ
どう...?
綾小路清隆
綾小路清隆
...とても、似合っている。
俺は目をそらしながら言った。
シエスタ
シエスタ
素直に言われるとは思わなかった。
綾小路清隆
綾小路清隆
嘘をついてもしょうがないからな。
シエスタ
シエスタ
でも、君も意外と似合っているよ。そのタキシード姿。
綾小路清隆
綾小路清隆
そうか、ありがとな。
シエスタ
シエスタ
...意外と。
綾小路清隆
綾小路清隆
強調しなくて良い...。
良かったら写真撮りますよ!
と、生徒が言った。
綾小路清隆
綾小路清隆
じゃあ、折角なら。
シエスタ
シエスタ
撮ろっか。
俺達は写真を撮って貰った。
その後、再び走り出した。
綾小路清隆
綾小路清隆
...じゃなくて。ウサギを追ってる途中だろ...。
シエスタ
シエスタ
すっかりラブコメに尺を使いすぎたね...。
シエスタ
シエスタ
...これ、走りにくいね。
綾小路清隆
綾小路清隆
同感だ。
廊下の両端に多くの人が俺らの写真を撮っていた。
綾小路清隆
綾小路清隆
(コスプレイベントって思っているんだろうな...。)
シエスタ
シエスタ
ねぇ!
綾小路清隆
綾小路清隆
んっ?なんだ?
シエスタ
シエスタ
楽しいね、助手!
綾小路清隆
綾小路清隆
...!!
綾小路清隆
綾小路清隆
...急にそんなこと言うなよ。
シエスタ
シエスタ
だって、本当だし。
シエスタ
シエスタ
もしかして、助手は楽しくなかった?
綾小路清隆
綾小路清隆
...
綾小路清隆
綾小路清隆
楽しくない、と言ったら嘘になるな。
シエスタ
シエスタ
ふふっ、そっか。
シエスタ
シエスタ
...助手、アレ見て。
窓の外を見る。
綾小路清隆
綾小路清隆
アイツ、外に逃げるつもりか?
綾小路清隆
綾小路清隆
って、ちょっと待て。窓を開けてどうしたんだ。
綾小路清隆
綾小路清隆
まさかとは思うが、お前ここから飛び降りるつもりはないだろうな。まあまあ高さあるが...。
シエスタ
シエスタ
うん、違うよ。
綾小路清隆
綾小路清隆
そうか、流石に違うか。
シエスタ
シエスタ
私だけじゃなく、君も一緒だよ。
綾小路清隆
綾小路清隆
まぁ、だろうな。
シエスタ
シエスタ
大丈夫だよ。私が今はいている靴は名探偵七つ道具の一つでね。
シエスタ
シエスタ
空を飛べるんだ!
シエスタは俺を抱え、外に向かって飛んだ。
綾小路清隆
綾小路清隆
絶体、落ちるなよ...。
俺がそう言うと、シエスタは優しく笑みを浮かべた。

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