そんな丈から目線を逸らして、
残ったアイスを食べる。
けど、
そうだ。
これって、間接キス _____________
食べた後に気付いた私はぶわっと身体が熱くなる。
なんだか意識したら余計に食べづらい。
丈は、気付いてるのかな?
チラッと横目で見ると、
残ったアイスを美味しそうに食べていた。
まだ、丈とキスのキの字すらしてない私にとって
ドキドキするには十分すぎる。
でも、意識してるのは私だけ。
それが余計に恥ずかしい。
子どもじゃあるまい。
もう、高校生だ。
間接キスのひとつやふたつ _______________
よしっ。
と、心の中で意気込んで残りのアイスを食べた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。