ナムギュが外出から帰宅した時、あなたは体調を崩して高温を出し寝込んでいる。
「は?お前、マジで熱出したん? 」
「…チッ、めんどくせぇな。」
玄関を開けた瞬間、部屋の空気がどこか湿って重たいのに気づく。
布団に潜り込んでいるあなたに目をやると、顔は赤く、呼吸も浅い。
ナムギュは一瞬だけ眉をひそめるが、すぐにスマホを取り出してソファにドカッと腰を下ろす。
「ったく、体調管理ぐらいちゃんとしろよな。」
「こっちは仕事で疲れて帰ってきてんのに。」
気にしているようで、全然気にしていない。
けれど、その場から完全に離れようともしない。
冷蔵庫に水を取りに行ったついでに、ペットボトルを一本ベッドの横に無言で置く。
「…水、飲んどけよ。」
「死なれたら後味悪ぃから。」
目を合わせないまま、背を向けてリビングに戻る。
だが、スマホをいじりながらも時々あなたの方をチラチラと気にしている。
「…看病とか、ガラじゃねーけど。」
「何かあったら呼べよ。」
ふてくされたような態度で言い放つが、その声の奥にはどこかしら不器用な心配もにじんでいた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!