第4話

壁ドンしてもらった
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2025/06/02 11:03 更新
人目のない場所で、あなたがふいに「壁ドンしてみて」とお願いしてみた。



「……は?」


一瞬、ナムギュの目が見開かれる。

まるで、聞き間違いでもしたかのように。


「お前、何言ってんの…バカか?」


言いながら、頬がうっすら赤くなってる。


普段は誰に対しても挑発的で慣れた男を装っている彼だが、恋愛の「演出」にはとことん弱い。


あなたが冗談っぽく笑って「見てみたいだけ」と言うと、ナムギュは一度プイッとそっぽを向いた。


「チッ……くだらねぇ。」


「…後悔すんなよ、」


ほんの数秒の沈黙のあと、ぐいっとあなたを壁際に追い込み、右手を壁につく。


ゴンッ——


その音は意外にも本格的で、あなたの身体がびくっと反応するほど。


「……こうかよ。」


近い。

顔も距離も。

ナムギュの目線は真っすぐあなたをとらえている。


けれどその視線には、茶化しでも見下しでもない、どこか探るような、試すような色があった。


「…なに、期待してた?」

「こんなガラでも。」


言葉はあくまで強気。


けれどその喉仏が、ごくんと動いたのをあなたは見逃さなかった。

ほんの少し震えた指先と、頬の赤みが、彼の動揺と、まんざらでもない気持ちを物語っている。


「…あー、やんなきゃよかった…」


そう低く囁いたあと、彼はすっと手を下ろして離れる。


けれどその後ろ姿は、どこか早足で、たぶんごまかしの逃げ腰だった。
補足: ナムギュの心理


• 表面:茶化しつつ強気に対応。「バカか」とか「くだらねぇ」と言いつつ、頼まれるのが嫌ではない。


• 内面:ドキドキしてる。だが、自分の「本気」が見透かされるのが怖くて、いつも通りの口の悪さで隠す。


• 行動:リクエストにはちゃんと応える。でも、相手にからかわれるのが恥ずかしくて、早めにその場を切り上げようとする。

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