第75話

#73
580
2024/05/01 09:55


帰り道






ユジン
ユジン
じゃあね2人とも〜!!!程々にして帰りなよ〜笑
ジウォン
ジウォン
.......なっ!???
怜
はーい...笑




ユジンオンニと別れると



そのまま一本道の坂を上る



もう遅いからか辺りは凄く静かで



壊れかけの電灯がチカチカと点滅していた








怜
(.......まだ....心臓....ドキドキしてる.......)
怜
(私.....本当に....ジウォンちゃんと...キスしたんだ.......)



ジウォンちゃんの綺麗な顔が



彼女の匂い、体温、表情が鮮明に残っている



これ以上ドキドキしたくないのに



頭から離れられない







ジウォン
ジウォン
.......ねぇ、レイ
怜
...!?...な、何..!!
ジウォン
ジウォン
え...あ....その......
ジウォン
ジウォン
.....さっきは...ごめんね、ちょっと..無理やりだったよね
怜
え....そんな事ないよ...!!!!私は嬉しかったよ....!!
ジウォン
ジウォン
ほんと....?.....でも.....もっと場所とか考えるべきだったね....本当にごめん
怜
.............
ジウォン
ジウォン
.......え..!?れ、レイっ..!?



ジウォンちゃんの腕を掴むと



そのまま私の頬に手を添えさせる



ひんやりとした手が冷たくて心地良かった




ジウォン
ジウォン
え...あ...//...れ、レイっ...
怜
ジウォンちゃんのせいで暑い
ジウォン
ジウォン
え...?
怜
ずっと....ドキドキしてるし、頭から離れないの....
ジウォン
ジウォン
..........あ.....


ジウォン
ジウォン
.............



ジウォン
ジウォン
......私も......
ジウォン
ジウォン
私も.....ドキドキしてるよ
怜
.....じゃあお揃いだね....笑
ジウォン
ジウォン
....うん



優しく微笑みながら



私の髪を少し撫でては腕を下ろす



どんなに小さな動作でもつい目で追ってしまう








怜
じゃあ....帰ろっか笑
ジウォン
ジウォン
そうだね....、あんまり遅いとおばさん心配するだろうし...笑












10分後













怜
じゃあ、また明日ねジウォンちゃん...!!!気をつけて帰ってね..!!
ジウォン
ジウォン
うん
怜
......ジウォンちゃん...??
ジウォン
ジウォン
ん?
怜
いや...えっと....手...



爽やかな笑顔で別れを言った割には



私の手を離してくれないジウォンちゃん



何か言いたい事でもあるのだろうか





怜
どうしたの....?
ジウォン
ジウォン
.....いや....その......
怜
....?




顔を少し俯かせて、少し考えている様子



でもやっぱり手は離してくれないみたい...笑




怜
言ってくれないと....分からないよ?


俯くジウォンちゃんの顔を覗き込む



今日はお互い、言いたい事だらけみたいだ




ジウォン
ジウォン
..........嫌い...にならない...?
怜
ジウォンちゃんを..!?!ならない...!!絶対...!!
ジウォン
ジウォン
......そっか.......
怜
......だからなんでも言って...!!力になるから...!!
ジウォン
ジウォン
........うん...じゃあ.....







手を引っ張られ手繰り寄せられると



そのまま彼女の綺麗な顔が近づく



怜
へ..?.....あ..え..まさか....
ジウォン
ジウォン
.......家に帰ったら.....良いんでしょ?
怜
い、家だけど........そうだけど〜
ジウォン
ジウォン
.........やっぱり....嫌いになった?
怜
....うっ.......

そんな泣きそうな顔で言われたら嫌とは言えない



むしろ可愛くてしょうがないから



良いよって言いたいところなんだけど





怜
(おばさんがいつ出てくるか分からないんだよね...........)


生憎、玄関前で立っているものだから



もし今おばさんが玄関を開けようものなら



バレるどころの問題じゃない









怜
(........でも........)
ジウォン
ジウォン
..........レイ......
怜
........い、1回だけだよ......それ以上はもうダメ....
ジウォン
ジウォン
.....!!
ジウォン
ジウォン
頑張る
怜
.......っ..



さっきとは違い、ジウォンちゃんの顔が見たくて



少しだけ目を開いてみる



私の頬に添えられたジウォンちゃんの手は



さっきとは違いほのかに熱を持っていた







怜
(.....睫毛...長いな.....)
ジウォン
ジウォン
............











怜のおばさん
「あら〜怜ちゃん..!!」


怜
!?!??
ジウォン
ジウォン
....!!



後ろを急いで振り向くと



おばさんが玄関から顔を出してこちらを覗いていた



怜のおばさん
「遅かったわね〜💦心配してたのよ〜......」
怜
あ....あはは.....ごめんなさい....笑
怜のおばさん
「あら....」ジウォンちゃんも〜レイちゃんの事送ってくれたの?
ジウォン
ジウォン
え..!?...あ....あはは.....そ、そうです....笑....すみません...遅くなっちゃって....あはは...
怜のおばさん
大丈夫?1人で帰れそう....?うちの人に送らせようか?
ジウォン
ジウォン
だ、大丈夫です...!!!じゃあレイ.....えっと...おやすみ....!!
怜
え..!?...あ...おやすみ〜笑




そう言うと、気まづさから走って



帰ってしまったジウォンちゃん



今日はなんかタイミングが色々悪いかも....笑





怜のおばさん
「なんか....お邪魔しちゃったかしら......ごめんね怜ちゃん......」
怜
「いえいえ〜.....笑、それより遅くなっちゃってごめんなさい.....」
怜のおばさん
「いいのよ〜♡♡、無事帰ってきてくれれば良いんだから......さっ!!早く入って入って....!!」
怜
「ふふっ笑...はーい」




キスはお預けみたい







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8月下旬














怜
もう学校まで1週間か〜あっという間だね...!!
ジウォン
ジウォン
ね、楽しかったね
怜
うん..!!海も行って〜お泊まりもして〜、あと遊園地も楽しかった...!!
ジウォン
ジウォン
来年は何しようか
怜
気が早いよ〜笑





ジウォンの父
2人とも〜もうすぐで17時だよ〜!!
ジウォン
ジウォン
あ、もうこんな時間か
怜
うん、そろそろ行こうか..!!




今日は夏休みを締めくくる最後のイベント



夏祭り第2弾



今日はジウォンちゃんと2人での予定だったけど......






ジウォン
ジウォン
絶対からかってやる........
怜
ふふっ笑、程々にね...笑





今日のお祭りは少し目的が違うみたいだ....笑














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