あの少年と出会ってから、二年と半年が過ぎたある日
と、私は、大好きな温泉まんじゅうを頬張りながら街を歩き回っていた。
街と言っても少し外れにある温泉街で人口もそんなになく、静かで落ち着いた街だ。
どこからか、急にそんな街には相応しくない声が響きわたる。
駆けつけてみると逃げまどう人たちの後ろに大きな鬼が三匹いた。
そう思い、刀に手をかけようとしたその時
シュッ
私の視界の前に大きな影が現れた。
その後、その二人は協力して鬼を斬った。
そんなことを考えていると
そう言ってその子は去っていった。
私は自分の鷹を呼び文を持たせた。
そう言って鷹に用事を頼んでから、私はある方向に向かっていった。
私の鷹は脚自慢なので夜が明ける前に帰ってきた。
そう言ってから私は鷹が持っていた返書を読んだ。
私は、鍛えた脚で目的地に向けて急いだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!