理沙side
絶対にアイツ何か知ってる…
どうしてあんなことになったのか…
それを知りたい。
でも、みんなが居るし聞きづらい…
すると…
そして、みんなの連絡先を教えてもらった。
もちろんあの人のも…
そうか、この手があった!
陣さんに感謝しなくちゃ笑
私は早速、みんなの分を連絡先に登録した。
みんなは寮で暮してて、私は流石に入りたくないので一人暮らし。
家に帰って、あの人にメールしてみた。
とメールを打った。
すると、20分後に返信がきた。
その内容は?
そのたったの一言。
メールでは冷たいんだと思った。
そしたら、まだ先になんか書かれていてスクロールした。
私がそう思ったのが馬鹿だった。
この人は、こういう人だった…
勝手にメールでは冷たい人とか言って…
何故かため息が出た。
私は直ぐにメールを返した。
と、打ち返した。
すると、直ぐに返信が帰ってきた。
と言い返したくなる。
でも止めた。
すると、また返信が来た。
と、また余計なことを…
私はまた返信した。
と、また返信が直ぐに帰ってきた。
そのたった一言で、私の何かが切れた。
あぁ…って何?
私はまた返した。
と、返信が直ぐに来た。
そう思って、メールを返した。
と、また…
私はイラついてメールを返す気にもなれず
無視した。
夜になってもどんどんあの人からメールが来る。
私はそのメールの全部を無視して、風呂に入って寝た。
結局、聞けなかったまま。
それが1番いいと思った。
それは、聞く相手が最初っから間違ってたから。
もう、絶対に聞かない。
私はこの時そう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!