退院してから1週間後
「ぐくッ!見て!!これ……私のやりたいことリスト!!」
「作ったんだッ!!」
ぐくは今日お休みの日
『ん?見して。』
グクがあなたの近くに行こうとしたら
「ゴホッゴホッ。う"っ!」
あなたは手で口を抑えながら血を吐いた
『あなた!?』
急いで駆け寄る。
「ん?大丈夫だよ……!!(ニコッ)」
『……大丈夫じゃないでしょ。どうみたって大丈夫じゃ……ないでしょ。』
🐰(見てるだけで、何も出来ない自分が憎い。変わってやりたい。)
「ゴホッゴホッ……」
血があなたの口から沢山出る
ポタポタと床を赤に染めていく
グクが救急車を呼ぼうと電話をとったら
「ぐく、救急車は呼ばないで!!お願い……。」
『え……。でも……』
「救急車呼んだら……最期までずっと病院にいることになる。それは、やだ。」
「リスト書いた意味なくなるもん。
しかも、薬飲んでるから私…平気だもん。」
『分かった。辛かったら言えよ?』
「ありがと」
『とりあえず、あなたは洗面所で手と顔洗ったらベッドで寝てな。片付けとくから。』
「ほんと、ごめん。迷惑ばっかかけて」
『迷惑じゃないから。大丈夫だよ😊』
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ふと、ぐくはさっきもらった紙をみた
ーーーーーーーーー死ぬまでにしたい事ーーーーーーーーーー
・ディズニー行く(お揃いの服来て)
・水族館に行く
・とにかく一緒に出かける!!
・シウを抱っこする。
・3人で旅行する
・毎日シウを見に行く
とか、いろいろ!
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🐰(なんだろ。泣けてくる。)
『あなたが望んでいることなら何でもするよ。』
「そうなの?」
『当たり前だろ。てか、寝てなかったのか?』
「寝るのが……怖いの。」
「今日死ぬんじゃないかって。寝てる間に死ぬんじゃないかって。」
『大丈夫ついててやるから。』
「うん。」
2人で抱き合って寝ましたとさ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。