第32話

904
2025/01/04 14:12 更新

帰宅後、
みんなが1度部屋に戻って行くのを横目に
私はリビングへと向かった
草摩(なまえ)
草摩あなた
……ぐれにぃ?
小さく名前を呼ぶが返事はかえってこない
リビングには誰もいなかった
もしかして、と思い私は襖を開けた
草摩(なまえ)
草摩あなた
…ぐれにぃ、いないn_
ドサッ
襖を開いた瞬間
薄暗い空間の中から何者かの手が私を掴み中へと引っ張った
草摩(なまえ)
草摩あなた
イッッ………
???
男の部屋を覗くなんて君もなかなかだね
草摩(なまえ)
草摩あなた
ぐ、ぐれにぃ………
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
おかえり
どうしたの突然?
引っ張られた時に体勢を崩してぐれにぃの膝に乗る形になってしまった
1秒でも早く降りたいのに何故か手を離してくれない
しかも肩に手を添えられてしまった
草摩(なまえ)
草摩あなた
あ、の…これ良かったら……
恥ずかしさに顔が熱くなっていくのが分かる
出来るだけ顔を見られないようにしながら手に持っているクッキーを渡す
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
なにこれあなたが作ったの?
草摩(なまえ)
草摩あなた
うん…
えっと……不味かったら捨てていい、から__
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
うんま!!!なにこれ美味しすぎ!
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
あ、ごめんなんか言った?
次から次へとクッキーを口に入れその度美味しいと言ってくれる
それを聞いて嬉しさと恥ずかしさが込み上げ、
自分でも驚くくらいに心臓が鳴っている
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
…あらま、真っ赤じゃないですか
俯いた私の顔を覗くようにしてそう言ってくる
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
何?意識しちゃってる?
草摩(なまえ)
草摩あなた
なっ…そうじゃない……!
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
あははっ…ごめんごめん、そう怒んないで 笑
笑いながらそういうぐれにぃ
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
…でもさ
これ夾くんにあげたかったんでしょ?
スッ…と心の奥の方を見るように
私の目を見て落ち着いた声でぐれにぃは言った
草摩(なまえ)
草摩あなた
え……いや…
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
…本当に~?
草摩(なまえ)
草摩あなた
ッ……ご、ごめ___
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
なーんてね!
謝ろうとしたその時
ぐれにぃはパッと笑顔に戻り
何事も無かったかのようないつも様子に戻った
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
誰にあげようが最終的には僕にくれたんだから
それだけで嬉しいよ、ありがとね!
ギュッとハグされた後
私は隣に移動させられた
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
ごめんね引っ張っちゃって!
痛くなかった?
草摩(なまえ)
草摩あなた
あ…う、うん…大丈夫
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
なら良かった!
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
いやー…まさかあなたから
手作りクッキー貰えるとは思わなかったなぁ
改めてクッキーの入った袋を嬉しそうに眺めて言う
もし…もし夾兄に渡していたら…
彼はなんと言っただろうか
どんな顔をしてくれただろうか
草摩(なまえ)
草摩あなた
(…いや…駄目…やめて……)
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
…あなた?
目の前にはこんなにも喜んでくれている人がいるのに
私は何を考えているのだろうか
草摩_紫呉@しぐれ_
草摩紫呉しぐれ
…ね、あなた
そろそろ全部吐き出しちゃっても良いんじゃない?
草摩(なまえ)
草摩あなた
……え?
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