思わず息が詰まる。今の状態が、彼氏がいる、と言えるのだろうか。
そもそも、あの人は私を求めているのではなく、満たされたいだけなのだ。
それに、お兄ちゃんも巻き込まれた。
この状態がいい状態とは言えない。
友達の一人が私の肩に手を置いた。
私は馬鹿かもしれない。
今〝2年生〟と言ってしまった。
つまり、「2年生にかっこいい人がいる」という私の解釈が、2人にバレてしまったということだ。
改めていうと恥ずかしかった。
私はスマホの写真アプリから先輩と一緒に撮った写真を見せた。

これは、少し前に(14話参照)先輩とデートした時に撮った写真。
私が頼んでもいないのにタピオカを買ってくれたのだ。タピオカは、以前から好きだったので、しばらく黙って飲んでいたら、先輩が立ち上がり、目の前に立っていた見知らぬ人に自分のスマホを渡し、「撮ってください」と頼んだのだ。
ー 2週間前 −
遊園地デートの日の集合場所は商店街だった。
その商店街で、先輩が私にタピオカを買ってきてくれた。
先輩はしばらく、タピオカを飲んでいる私を、頬杖をつきながら見つめていた。
先輩は突然立ち上がり、目の前にいた一人の男性に声をかけた。
そういって先輩は男性にスマホを渡した。
先輩は私に密着し、スマホに向かって笑顔でピースした。
先輩の話をしていたら、なぜか先輩が恋しくなってきた。
Sなところもあるが、私のことを気遣い、私のことを理解してくれている。
そのあたりに関しては、いい人なんだろうな。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。