第24話

#.24
49
2025/12/08 05:04 更新
らいりさん(特別登場)
らいりさん(特別登場)
背景はホテルの部屋だと思ってください((






氷川夏愛
氷川夏愛
はぁ〜っ!修学旅行っていいね〜!
友達
え?ちょっとどうしたの?
夏愛ってそんなに家族のこと嫌いだったっけ?
氷川夏愛
氷川夏愛
嫌いというか…めんどくさいというか…
友達
え?そうなの!?
意外すぎる!
氷川夏愛
氷川夏愛
あははは…
友達
じゃあ、修学旅行の醍醐味、始めますか!
友達
おーー!!
氷川夏愛
氷川夏愛
え、なになに!?
友達
恋バナでしょっ!!
友達
じゃあまずは、夏愛!!
思わず息が詰まる。今の状態が、彼氏がいる、と言えるのだろうか。
そもそも、あの人は私を求めているのではなく、満たされたいだけなのだ。
それに、お兄ちゃんも巻き込まれた。

この状態がいい状態とは言えない。
友達
夏愛?大丈夫?
氷川夏愛
氷川夏愛
えっ…あ、うん!大丈夫!
友達
まさか夏愛…
友達の一人が私の肩に手を置いた。
友達
失恋、か!
氷川夏愛
氷川夏愛
えっ、ちが…
友達
あー、わかるよ、認めたくないよね!
大丈夫。ここでは泣いていい!
友達
そう!!それに、もっといい相手、現れるかもしれないよ?
氷川夏愛
氷川夏愛
そんなわけないじゃん!
ていうか、この学年にイケメンいた?
2年生にはいるけど…
氷川夏愛
氷川夏愛
あっ
私は馬鹿かもしれない。
今〝2年生〟と言ってしまった。

つまり、「2年生にかっこいい人がいる」という私の解釈が、2人にバレてしまったということだ。
友達
な〜〜〜つ〜〜〜め〜〜〜〜???
友達
詳しくお聞かせ願おうじゃないか…
氷川夏愛
氷川夏愛
ひぃぃぃぃぃ!!
友達
知ってる〜!杉山先輩って、有名だよね〜!
私、会ったことないんだけど、イケメンなんだ?
氷川夏愛
氷川夏愛
は、はい…
友達
で、その杉山先輩に失恋したという、ことですよね!
氷川夏愛
氷川夏愛
違います!
友達
え?
友達
じゃあ、なに?
氷川夏愛
氷川夏愛
お、お付き合いは…させていただいています…
改めていうと恥ずかしかった。
友達
ひゃああああぁ!!!!
友達
うそ!?うそ、うそうそうそうそ!?!?!?
へ!?!付き合ってんの!?
氷川夏愛
氷川夏愛
一応…
友達
証拠見せなさい、証拠!!!!
氷川夏愛
氷川夏愛
え、あ、うん
私はスマホの写真アプリから先輩と一緒に撮った写真を見せた。
友達
はぁ…?
友達
は?二人揃って美人とか意味不明
これは、少し前に(14話参照)先輩とデートした時に撮った写真。
私が頼んでもいないのにタピオカを買ってくれたのだ。タピオカは、以前から好きだったので、しばらく黙って飲んでいたら、先輩が立ち上がり、目の前に立っていた見知らぬ人に自分のスマホを渡し、「撮ってください」と頼んだのだ。
友達
なんか夏愛すっごい微妙な顔してる!はははっ!
氷川夏愛
氷川夏愛
こ、これは先輩が急に写真撮るとか言い出したから…
友達
あー、なるほどね?
顔の準備ができてなかったわけだ
友達
夏愛の顔、「えっ、撮るの?」って顔!あははははっ
友達
やばいツボりそう!ふふふっ
氷川夏愛
氷川夏愛
ちょ!もう…!///
ー 2週間前 −
杉山薫
杉山薫
ほい、夏愛
遊園地デートの日の集合場所は商店街だった。
その商店街で、先輩が私にタピオカを買ってきてくれた。
氷川夏愛
氷川夏愛
えっ、あっ、ありがとうございます…
杉山薫
杉山薫
タピオカ、嫌いか?
氷川夏愛
氷川夏愛
いいえ!好きです!
杉山薫
杉山薫
そうか。ならよかった。
嫌いなら俺が代わりに飲もうと思ったんだが
氷川夏愛
氷川夏愛
へぇー、先輩、タピオカ好きなんですね?
杉山薫
杉山薫
えっ、あ、いや…
全く…///
氷川夏愛
氷川夏愛
(「あ、やべ」って顔してる…)
氷川夏愛
氷川夏愛
じゃあ、ありがたくいただきます!
氷川夏愛
氷川夏愛
ゴクゴクゴク…
杉山薫
杉山薫
先輩はしばらく、タピオカを飲んでいる私を、頬杖をつきながら見つめていた。
氷川夏愛
氷川夏愛
(視線がすごい…)
杉山薫
杉山薫
すみません
先輩は突然立ち上がり、目の前にいた一人の男性に声をかけた。
男性
あ、はい!
杉山薫
杉山薫
写真、撮っていただけますか?
男性
あ、いいですよ!
氷川夏愛
氷川夏愛
えっ?
そういって先輩は男性にスマホを渡した。
先輩は私に密着し、スマホに向かって笑顔でピースした。
男性
撮りますよ〜
氷川夏愛
氷川夏愛
え、まって…!
男性
はい、チーズ!
氷川夏愛
氷川夏愛
(そんな時に撮った写真がこれだなんて、恥ずかしくて言えないよ…!)
友達
ふふふっ、あははは!
氷川夏愛
氷川夏愛
(二人とも爆笑してるし…)
先輩の話をしていたら、なぜか先輩が恋しくなってきた。
Sなところもあるが、私のことを気遣い、私のことを理解してくれている。

そのあたりに関しては、いい人なんだろうな。

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