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第9話

崩れる瞬間、
『なに馬鹿なこと言ってんの、無茶苦茶だよ』




そんなさっきまで幼馴染としか見てなかったヤツにそんな事言われて、




はいそうですかってなるわけないでしょう。




だいたい私は今の山田との関係が定着していて、



それ以上の関係だなんて想像がつかない。





「お前ほんと小さいこと気にしすぎ」




戸惑う私に山田はそう言う。




気にしすぎもなにもないでしょう、こればっかりは。なんて心の中で反論してみるが





山田はそんな私の気持ちさえも否定するかのようにこう口を開いたのだ。





「あなた、俺はお前と一緒にずっと仲良しごっこするつもりはない」


『ちょ、』




ぐいっと腕を引かれたと思ったときには



私は山田の胸の中にすっぽり収まる形で抱きしめられていた。





離れようとした所で所詮女の力では


男を振り払うことなんて出来るわけもなく、



只じっと我慢する事しか出来ない。





息をするたび山田の香水が鼻をかすめる様に入ってきて、




まるで麻酔のように私の意識を朦朧とさせる。




ああ、どうにかなってしまいそうだ。

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ぷうちゃん
ぷうちゃん
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