これは、if世界線の話である(もしもの世界)
さぁーもんの日記
俺たちが前世だと思っていたのは、前前世だった。
香奈の話を事実とするのなら、だが。
でも結果的に、この事件は決着した。
決着した…けれど、謎はまだまだ残っている。
これは、相談するべきなのだろうか。
…忘れようとも思ったけど、頭から離れない。
だから、気付かなかったことにする。
いや…気付かなかったことにした。
なんでかなは「もし俺が浮気したら」という質問に、「浮気相手を殺す」と答えたのに俺を殺したのかも
なんであなたの下の名前ちゃんの旦那は麗奈だったはずなのに俺を好きになったのかも
まだ全てを思い出していない人がいるのにみんなこの事件は終わったと思っているのかも
かなが…いや、菜那はどうやってハンマーで自殺できたのかも
全て、俺は気付かなかったことにした…
あれから数週間後
……………………………
あなたの下の名前ちゃん?どうしたの?
ん…
…………ぐ…
え?体調でも悪い?
頭…痛い…
あら…片頭痛?
薬飲む?
いら…ない
そう
れ、な…
ん?
もうない、んだよね?
なにが?
記憶……
…え、まさか…
頭の中に…情景が…
…みんなを連れてくるわね
…やっぱり…なのか…
…え?玲斗知ってるの?
…うん…
それがあなたの下の名前ちゃんだとは思ってなかったけど…
どゆこと?おどろくたちにも説明するのだ!
説明
ええ…ただ話ややこしくなっただけじゃん
そうなんだよ
…………………
大好きだよ?
わかってるよ
アリバイ作らなくていいの?
まー大丈夫だよ
買うなら付き合うけど
なら付き合ってもらおうかな
ついでに…
わかってるよ
あぐ…
なんか…頭に浮かんでることリンクしてくれないかな…
たしかに…
…あ、そういえば
なに?
まだ…俺が思っていたこと、あるんだよね
なんなのだ?
みんな…本当に全部思い出した?
え?
突、自分の死因思い出してる?
……思い出してない…
…やっぱりかぁ
…玲斗、もう隠し事ない?
…え
なんか…まだあるような…
ないよ!そんなポンポンあるもんじゃないし!
…そう…なのかな…
地味に瑠璃の言うこと当たるからなぁ
俺は、あの残りの2つは言わなかった
なんだか、嫌な予感がしたから…
気付いてはいけない、なにかに気付いてしまいそうだったから…
………………………
…わたし、あなたの下の名前ちゃんを寝かしてくるわ
うん、横にしてあげて
部屋にて
…ね、麗奈
なに?
おかしいって…思わなかった?
え?なにが?
かなだよ
…かな?
かなってさ…玲斗が浮気しても玲斗は殺さないよね
え…
……あ、そういってたわね
※第五話
あれ?でも玲斗はかなに…
……それと
ハンマーで自殺って、できる?
……!
でき、ないわ
かなって…いや、菜那は…なんで死んだの?
……………………
ナイフか、なにかじゃ…
違う…ハンマーなの…
…………………………
他殺…?
…うん
一体誰が…
………誰だろう
次の日の朝
…ん…おはよ
おはよう
頭は?
…大丈夫
なら、ごはん食べましょうか
うん
食べた
ねえみんな、あなたの下の名前ちゃんが…
あ、麗奈…
ん?
…その…言わないで…
え…なんで
なんか…嫌な感じするから…
…あなたの下の名前ちゃんがそう言うならやめるけど…
でも…これだけはいえるんだ
玲斗は…「浮気」してない
…あれ、玲斗は?
玲斗考えたいことがあるからって…部屋にいると思うよ
ありがとう
部屋
玲斗、入るよ
うん
…なにそれ
……え
あっ
…日記?
う、うん…
…見せて
やだ…
……そっか
で、なにしに来たの?
お話
……なに
玲斗、浮気してた?
!?
やっぱりか
やっぱり思い出してるよね
な、なんで…
璃陽と話できるってこと話したよね?
………………………
かなに言わなくていいの?
………うん…
かなは…俺が浮気してたって知っても喜ばないから…
…そっか
これ、伝えるつもりはある?
…ない
わかった
…んじゃ
………瑠璃…
好き、大好き
俺も
あ、決めとくんだったよね
そうそう
えっと…どうする?
口封じしかないでしょ
でも✕✕さん、もう気付いてそうだよね
それはそうなんだよなあ…
地味に勘がいいから…
わたしの方は多分大丈夫
だろうな
殺されても大丈夫だよ
死にたくないけど
後からわたしも行くから
一緒に地獄に落ちましょ?
ああ、わかってるよ
これは、誰の記憶?
これは、誰?
でも、怖い
すごく…怖い
やだ…気付きたくない…
やだ…やだ…
はっ!
はぁっ、はぁっ…
夢…?
ん…あなたの下の名前ちゃん…?
麗奈…
怖い夢でも見たの?
うん…
ほら、来なさい
一緒にいれば大丈夫よ
麗奈…
ありがとう…
きっと、これは最後のハグだ
明日には全て思い出している…そんな気がする
麗奈、あなたは前にわたしを独りにさせないと言った
わたしも同じ
わたしも、麗奈を独りにはさせたくない
そんなことを思いながら、窓の外を見た
星は明るく輝いていた
次の日
おはよ〜なのだ〜
おはよう
瑠璃、重い
いいじゃ〜ん
…………かな
なに…うわっ
えへへ〜
瑠璃化しないで
瑠璃化ってなんだよ!
瑠璃化は草
まあ言おうとしてることはわかるけども!
うたちゃん…わっ
わたしからやってやるもん
はは、そうだね
紅花もする?
するっ!
…あなたの下の名前ちゃんは?
うん、わたし…も…
あなたの下の名前ちゃん?
この時、一瞬玲斗がちらっとこっちを見た
わたしはあの目を知っている…
あの目は…
あの目は…
あっ…ああああっ…!
あなたの下の名前ちゃんっ!?
なに!?
あ…あ…
あなたは、自分の部屋へと駆けていった
あなたの下の名前ちゃん…ぐ、鍵が…
どけてっ!
はぁっ!
凸もりは扉を蹴るが…
くそっ…
お、俺もする!
鍵穴外にはないから…
いくよ、せーのっ!
…ひび入った!いくよ!
せーの!
扉は、開いた
が…
え…え?
あなたの下の名前…ちゃん…?
あなたは、首を吊って死んでいた
…あ…
…う……
麗奈…
あなたの下の名前ちゃん…
で…出よう…とりあえず…
そう、だね…
…わた、し…ここ…いるわ…
…うん…
その…麗奈…
死なないでね…
…………………………
数分後
麗奈ああああ!?
の、残らせるんじゃなかった…
そんなの悔いたって…
…お葬式…しなきゃ…
………いや
え?
とりあえず、落ち着こう?
ゆっくり、考えないと…
そう…だね…
リビング
…………………………
あ…その…
お茶…いれてくる…
うん…ありがと…
はぁ…もういろいろ疲れたのだ
うん…俺もなんか眠くなってきた…
え…俺…も…
かな、なにか…入れ…
…………………………
気づいちゃったもん…仕方ないよ
てことで、死んでもらうね?
あとは玲斗だけかぁ
………っ!かな!
あ、起きた
んな…
だって…ね?
玲斗を殺したらあとで行くから
…………………………
かな、気付いてた?
え?
そのナイフ、ちょうだい?
まってこれはっ…
さよなら、かな
…なん、で…
…………………………
玲斗、終わった?
は…え?
なん…で…
かな…
「ありがとう」
あ…もし…かし…て…
じゃーね、かな
やっぱりそうだったか
うん、死んでないよ
どーする?わたしたちも死んどく?
えーなんかやだ
まあ…今回玲斗死んでないわけだしね
前回はそのまま死んだからなあ
んーはやくに思い出しておけばよかった
それはそう
あ、そうだ、あなたの下の名前?
ん?
ちゅっ
……久しぶりだなあ
キャンプのときもしたでしょ?
まあそうだけど〜
そういえばうたって結構偉い人だよね
警察来ない?
……やっぱ死んどくか
そうだね〜
あとはなんだっけ?
殺し合い?
え〜めんど
あ、薬で眠り続けるやつもあった
それでいいじゃん
じゃ
また来世でね
その時、空に輝いていた星の光が消えた
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