第2話

. WHITEWorld
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2026/01/29 02:41 更新
目を覚ましたとき、天井が白かった。
知らない部屋なのに、やけに整っている。



「起きた?」



廉は、すぐ隣にいた。
心配そうに覗き込むその顔は、
記憶の中と変わらない。




「……ここ、どこ」




喉が渇いて、声がかすれる。

「安心して」
「ちゃんと安全な場所だよ」

水を差し出される。
受け取ってしまった自分に、遅れて恐怖が湧いた。

「ごめんね」
「驚かせるつもりはなかったんだけど」

そう言いながら、廉は自然な動作で扉に視線を向ける。
鍵が、そこにある。



「外はさ」

「君には、刺激が多すぎる」


髪を撫でられる。
拒否しようとすると、声がさらに柔らかくなる。



「嫌なこと、考えなくていい」
「俺が全部やるから」



時間の感覚が曖昧になっていく。

朝なのか夜なのか、分からない。

廉は、必ずここに戻ってくる。
食事も、言葉も、表情も、一定だ。




「いい子だね」
「落ち着いてきた」



その言葉を聞くと、胸が少しだけ軽くなる。
それに気づいて、怖くなった。


「外に出たい?」


突然の問いに、言葉が詰まる。
出たいはずなのに、想像すると頭が痛い。


「……分からない」


そう答えると、廉は満足そうに頷いた。



「それでいい」


「考えなくていい証拠だから」

手錠の音が鳴る。
もう、その音に驚かなくなっていた

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