あなた「入りますよー太宰さーん」
ノックして扉を開けると、ヘッドホンをつけて本を読む太宰さんが見えた。
太宰「やぁ、あなたちゃん」
あなた「元気そうですね…」
太宰「そうなのだよ、まるでただ休みと言うような感じでね。寧ろラッキーとも思い始めているよ」
呑気そうに話す太宰さんを見て少し安心した。
もっと熱とか出てたりしたかもしれないし…
あなた「これ、私の手作りですけど…よかったら食べてくださいね。」
太宰「……………………。」
あなた「…聞いてますか?太宰さっ____________!?」
振り返ったら至近距離にある太宰さんの顔。
吐息がかかるほど近く顔がじわじわと赤くなっていった。
あなた「だ、っ太宰さん……?」
太宰「付け加えるのを忘れていたね…。
実は少し変わったことがあったのだよ、いくら水を飲んでも乾きが治らないんだ。」
"吸血欲求"なのかな
耳元で囁かれ、ゾワっと鳥肌が立つ。
色気を含んだ艶やかな声は体全体を火照らせていく。
あなた「あ、の________________」
太宰「今日の君はいつにも増して美味しそうに見えるね…」
声を発することもできず、口をぱくぱくさせていると太宰さんがクスリと笑った。
恥ずかしすぎる…………
耐えきれなくなって目を瞑ると、肩あたりに吐息がかかった。
くすぐったくて身を捩るも太宰さんに肩を掴まれて身動きできなくなった。
ペロッ
あなた「ひゃっ…」
突然首筋にぬるっとした感触が走った。
あなた「ぁ…太宰さっ_____________!?」
ツプッ______________ガリッ
な、に………?
鋭い痛み、まるで太い注射針で刺されたかのよう…………
ヂュゥ ___________________ヂュルッ______
あなた「んっ………い"っぁ」
太宰「んっ、…はぁ。」
太宰さんの顔が首筋から離れていく
異能力で傷口を治しながら、動かない体を動かそうと私は藻がいた。
ちから…はいんない……
太宰「っ………済まない、」
あ、なんだか頭が冷えて___________
あなた「太宰さんのっ……っ、あんぽんたん!!」
無理に気合で体を動かし、太宰さんの部屋を後にする
あなた「っ……………………」
早く熱、引いてくださいよっ…
一方太宰はあなたの真っ赤な顔を思い出しズルズルとへたり込んだ。
太宰「私としたことが…少し危なかった、………」
その後暫く、太宰はあなたに避けられたそう。
すずらん「もうアウトじゃない??」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。