フッ……!!
まさかと思った。
こんなこと…あるんだな、、、、、、
今私は、親友から殺気を感じている。
彼女の振りかぶった手は、私めがけて斜めに空を切っていた
手で顔を覆い、必死に防御する
でも_____
身構えていた私を他所に、衝撃はひとつも来なかった
ただ必死に、何かを抑える喘ぎ声が聞こえている。
顔を上げた私は驚愕した。
泣きながら、殴ろうとする右手首を跡がつくほど掴掴み、抑えている。
必死に、胸が締め付けられるように聞こえてくる。
頭に響く、訴えかけるように……
何も言えなかった。
言葉が……かける言葉が見つからない
殴り掛かかろうとする腕を抑えてる。
牙を剥く衝動を抑えてる。
前に進もうとする足を抑えてる。
私に…………できること、
あなたを…傷つけないやり方。
タッタッタッタッタッタッ
振り向き全力で走る。
後ろからあなたが走って追いかける。
思い出せ、シジマメイ。
ここは私のキャンバス
絵を描くように…ここでなら、私に逆らえるものはいないっ!
自分に抵抗しながら走る彼女は徐々に減速し始める
私はそれを見計らい彼女を囲うように空間を創る
彼女を安定させるにはこの手しかない。
彼女を閉じ込めた空間、通称『シェルター』
このシェルターはあの塔と繋がっており、
実際に開ける扉は塔の最上階にある。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!