…二つ目の七不思議。
「十三階段」。
此奴は怖いとは違う意味で
"ヤバい"奴だから、
気をつけてね。
……じゃあ、上がろう。
三人で階段を上り始めた。
一段、二段……
十、十一、十二…
十三!
うへへへへッ!!//////
!?
何、今の気持ち悪い
笑い声は…
失礼しちゃうねェ〜
階段ってのは踏む時に
振動が伝わるモンなの。
オレはそれが気持ちいいのさ。
…もしや、十三階段?
せいかーい☆
誰も居ない…いや、正確には階段が"いる"
のだけど、その階段が"話している"のだ。
…つまり特殊性癖か。
それってM?
えむって何?
それに特殊性癖って?
え、知らないんですか?
うん。
…中島さん、下ネタとか聞いて赤面する人、
というかピュアっ子だな。
(歳上なのに可愛いと
思ってしまった…)
…仲間だけど此奴とは
極力関わりたくない。
リンも〜
二人…いや二匹も酷い🥺
そんなんじゃ
鍵あげないよー?
前言撤回。
人(?)には色々な性癖の
人(?)が居るよね……オエッ
おえって聞こえたし、
顔と台詞が合ってないよ…
まぁ良いよ。
オレを見つけられたから
鍵をあげる。
どこに鍵があるの?
手すりに引っ掛けてあるよ。
あ、本当だ。
手すりに引っ掛けられていた鍵を取った。
今度は女子トイレの鍵だった。
じゃあ、脱出頑張ってね〜。
…結局、
えむとか特殊性癖って
何だったの?
中島さんは
知らなくていいです。(早口)
わ、分かった?
十三階段を後にし、女子トイレに向かった。
着きましたね。
……あ、あのさ。
僕と芥川も入って
大丈夫なのかな?
え、それは…
…此処で待つ。
早く鍵を取ってこい。
……そうします。
芥川さんって女子トイレに入らないとか
そういう所あるんだな…。
何か意外。
(律儀だなぁ。)
三番目の七不思議。
「トイレの花子さん」。
花子ちゃんは恋バナしたら
喜ぶ子だよ〜
あなた、呼び出し方は分かる?
知ってる。
三番目のトイレの前に行き、
扉を三回ノックした。
…はーなこさん、
あーそびましょ。
やり直し。
え、やり直しとかあるの?
早く。でないと
鍵渡さないから。
今のやり方しか
知らないんだけど…
はーなこさん、
恋バナしーましょ…だよ〜
…気を取り直して。
は、はーなこさん、
恋バナしーましょ?
はーい♡
あら、あなたちゃんじゃん!
他の人だったら出ないつもり
だったのよ?
花子ちゃんはあなたと
恋バナするのが好きなんだ〜
……その言い方だと
まるで私が前から
知り合いみたい?
……"全て"思い出したら
分かるわ。
骸骨も言ってたけど、"全て"って何?
それより、恋バナしましょ!
私はね〜…
花子さんは好きな人について話し始めた。
…話は五分くらいあった。
(…な、長い。
しかも微妙な長さ。)
さて、今度はあなたちゃんの番よ!
好きな人はいる?
え、好きな人?
外で待ってる二人の何方か?
それともその前一緒に居た
眼鏡のお兄さん?
…何で知ってるの?
七不思議同士は頭の中で
連絡が取れるの。
それで知ったの。
それより好きな人は?
えぇっと…
国木田さん…は
尊敬する人って感じで、
芥川さんも何か律儀な人で
好きとは違う……かな。
て事は好きなのは!?
な、中島…………
………待って、中島さんって答えようとしたら
何か、
(か、顔が暑くなる………!!
それにドキドキする………!?)
あらら…顔が真っ赤。
今自覚したのね♡
やっぱりあなたちゃんと
恋バナするのは楽しいわ。
お礼に鍵をあげる。
花子さんは更衣室の鍵を渡してきた。
じゃあ脱出頑張ってね♡
また恋バナしましょ、あなたちゃん。
鍵を受け取って外に出てからも、
私は花子さんとの会話が頭から離れなかった。
…遅い。
仕方ないでしょう。
な、内容が、内容だったし…
あれ、あなたちゃん顔が紅いよ?
どうかしたの•́ω•̀)?
うえッ!?
な、なな、何でもないです!!/////
でも…
…タマモ、お前大嫌い。
…リンも大っ嫌い。
えぇ…?
(僕、何かしただろうか……)
いいねして作者を応援しましょう!
- ノンジャンル
カルパッチョ・ローヤンの妹、無表情で人嫌いです。
- ノンジャンル
月下獣じゃありません。月下"龍"です。
- 青春・学園
中島敦の妹、虐めと義兄達から離れる為に転校したら実の兄と再会しました。
- ノンジャンル
魔人の妹(?)、田舎で利用されてました。
- ホラー
猟犬にいる意味が分からなくなったので猟犬を辞めます。
- ホラー
姉に命を狙われて家出したら探偵社に拾われました。
- ホラー
中島敦の妹、"元"天人五衰メンバーだったようです。
- ホラー
芥川に親を消された幼女、芥川に懐きました。
- ホラー
猟犬の人外少女、自分の所為で家族を失ったので正体を隠し続けたら人虎に出会いました。
- ホラー
今度はタフに転生するとは聞いたが人外に転生するとは聞いてない。
- もっと見る
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- コメディ
虐めてるつもりらしいです
萌奈「○○ちゃん酷いよッッ!」 太宰「○○、最低だね」 『ッッ…!!』 --------------------------------------------------- 『wwwwww太宰演技上手すぎでしょw』 太宰「○○こそw」 2人「あはははははははははは」 敦(萌奈さんよりあの2人の方が怖い…) いじめられっ子、いじめられてるふりしてるだけでした。
favorite 4,943grade 1,243update 6日前 - ノンジャンル
虐められたので記憶喪失のフリをします
夢主 「どうせ何言っても信じてくれないなら……」 「いっその事、全部消してしまおう」 事故後 夢主 「えっと……すいません誰ですか?」
favorite 40,734grade 3,780update 5日前 - ミステリー
【文スト】“最弱“は全て見ている
姫川「〇〇ちゃん…ちゃんと仕事した方が…ッ!」 『面倒くさいものは嫌いだ』 太宰「私は君が嫌いだね」 『そうかい、勝手に言っていれば良いではないか、態々此方まで伝えに来てくれて有難う』 太宰「弱いくせに、そんな偉そうで、更には姫川まで虐めるなんて…、早く出てけば?」 『その言葉を待っていたよ!では失礼した…、後…姫川くん、私は全てを知っているからね』 姫川「ひッ…」 国木田「チッ…、姫川、彼奴は気にしなくていい、ただの戯言だ」 姫川「ありがとうございますぅ…!国木田さん♡」 中島「あッちで、鏡花ちゃんとお菓子食べてよう?あんな人なんて気にせず…」 泉「行こう…、いちか」 姫川「うんっ♡」 『誰にでも媚を売ッて、邪魔者がいれば消す…か、知っていた通りだね』 江戸川「…君は本当に其れで良かったの?」 『なら、止めて呉れても良かったンじゃあないか?』 江戸川「…ッ」 『所詮そこまでの思いなのだよ、却説…邪魔者はそろそろ行くとするよ』 江戸川「…もう戻って来ないの?」 『…其れは君達次第だね』 『でもそうだね、私はずっと見ているよ』 最弱は虐められたので、最強として見ていることにしました 「“最弱“は全て見ている」start ※優しい武装探偵社はいませんのでご注意を… ※原作フル無視です(多分) ※表紙は作者の落書きです ※シリアス多めで後からコメディが多く入ります(予定)
favorite 9,538grade 2,091update 8時間前 - コメディ
苛ついたんで行方不明になってきます 。
国木田) だいたいお前は…__ 太宰) ホント仕事が遅いね君 敦) もっとちゃんとしてくださいよ、、 鏡花) 煩い 、… なまえ)うるさくないし、?!私のこと大切にしてよ?! 探偵社) そういう所煩い( こいつ等泣かせてやらァ!!! と、言う訳で行方不明になってきます 。
favorite 25,169grade 3,725update 2024/05/02 - ノンジャンル
武装探偵社に前の担任居た件
『センセーやっほー』 国木田「な?!なぜお前がここに…」
favorite 15,605grade 2,207update 19時間前
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るmeiyoオーディオドラマ&主題歌 原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ホラー
復讐代行屋
狂った世界はお好きですか? あなたの代わりに私が復讐して差し上げます どんな人でも構いません 今日どんな人が来るのかしら
- 恋愛
びたーちょこれーと
入学式、学校一のイケメン、柊木春樹に一目惚れした小林椛乃は春樹に全力アピールする。冷たくあしらわれる椛乃だったが…。 「先輩!好きですっ!!」 「…無理」 何度言われたってくじけない! 謎のポジティブ全力女子とポーカーフェイスのモテ男。 いったいこの恋は実るのか。 「椛乃はずっと好きでした…!」 一途に思い続ける女の子と少しクールで鈍感な男の子の物語。 表紙:Ting様より 全23話+あとがき 略して『びたちょこ』です🎶 番外編を執筆することにしました✨✨
- 青春・学園
お悩み相談承ります
田舎から引っ越してきた由実(ゆみ)は自己紹介で特技を悩み相談と言ったことから,クラスメイトの悩み相談にのることになる。親友と言えるクラスメイトもでき,楽しい中学校生活を送っていた。しかし,由実自身が大きな秘密を抱えていて…? ………………………………… ◎R2年8月11日からチャレンジ作品に採用されました。 キャラクターアイコン&表紙 ゆゆ さんのフリーアイコン使用
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。