……そうか、放送!
校則には放送も含まれてる。
それで最初の教室に
呼び出せば、皆と合流出来る!
でも問題は、放送室が
何処か分からないんですよね。
……うーん、あ。
タマモなら
知ってるんじゃない?
…君達には教えない。
そこをなんとか💦
タマモ、お願い。
分かった!
案内するね!
(これならあなたちゃんに
頼んで貰った方が
良かった(´∵`ก)トホホ...)
あ、待って。
鍵は大丈夫かな?
僕が持っている。
芥川はポケットから鍵を取り出して、
見せてきた。
何で持ってるんだ?
傷薬の横に置いてあった。
気づかなかったのか。
そりゃ中島さんは
座ってましたし、
私は身長的に見えませんよ…
兎に角行こ!あなた!
タマモが先導して歩き、放送室に向かった。
そして放送室に着き、芥川が鍵を開けた。
えっと明かり明かり……
モフッ!
モフ?
あなたちゃん…?
何、掴んでるの?
何って…(゜ロ゜)ギョエッッ!!
私が触っていたのは棚の上にあった黒い塊だった。
慌てて手を退けた。
て、手が真っ黒!?
うわ〜ホコリ臭い( •́ฅ•̀ )
ホコリ…あ、ホコリか。
これ。
上着に手の汚れをなしくりつけて綺麗にし、
もう一度黒い塊をまじまじと見た。
よく見えないな…
明かりつけよう。
明かりあったよ。
中島さんが明かりをつけたおかげで
黒い塊の正体が分かった。
…!!
猫だ、これ!
もしかしてヒントの!?
なんだ、リンだったの。
リン?
その猫の名前だよ。
其奴は綺麗好きだから、
少しでも汚れると
落ち込んで動かなくなるんだ。
…だったら綺麗に
してあげなきゃ。
でも綺麗に出来る
物なんてないよ?
私の上着で綺麗にします。
猫を抱き上げ上着でつつみ、
痛くないように擦り始めた。
すると段々とホコリが取れた。
…!
(この子、背中に
四葉のクローバーみたいな
模様がある。)
うぅん…
!
あなた?
何やってんのリン。
いくら寝るのが好きとはいえ、
こんな所で寝るから
ホコリ被って動けなくなるんだよ。
だって眠かったんだもん…
でも、"また"あなたが
助けてくれた。
(また?)
…目的を忘れてないか。
あ、そうでした。
……しまった。
機械の使い方が
分からない。
大丈夫だよ〜
リンが代わりにやって
あげる。
リンは機械に飛び乗り、ボタンを押し始めた。
はい、これで何時でも
放送出来るよ〜
ありがとう、リン。
えへへ〜⸝⸝- ̫ -⸝⸝
(くそ可愛い…!!)
(あ、今気づいたけど
リンのしっぽ二つある?)
(…まぁ良いか。
放送しなきゃ。)
マイクに近づき、話し始めた。
🎙『探偵社の人達、
聞こえますか?あなたです。
中島さんと芥川……さんも
一緒です。』
🎙『校則をチャラにする
方法があります。
それは破った数だけ
校則を守る事です。』
🎙『あなた達は二つ破った。
つまり、まず一つ目は
この放送に従えば
一つチャラに出来る。』
🎙『この放送に従い…』
🎙『歩いて玄関口に
行ってください。』
🎙『私は玄関口の
鍵を見つけてから
合流します。』
…え?
🎙『……ご武運を。』
リン、切って。
分かった〜
リンに放送を終了して貰った。
ちょっと待って、あなたちゃん。
"私は"って?
私達じゃなくて?
…校則をチャラに出来るとはいえ、
これ以上は危険です。
私は大丈夫みたいですし、
私だけで見つけてきます。
だから先に玄関口へ。
それで脱出出来るという
保証はあるのか?
…ありません。
でもこれ以上、
あなた達に怪我
して欲しくありません。
…今度は怪我だけじゃ
済まないかも知れない。
それで二度と皆と会えなくなって、
そしたら本当に独りになっちゃう。
それが一番怖い。
……嫌だ。
…聞いてました?
聞いてたよ。
だからだ。
僕達が閉じ込められたのは
きっと何か理由がある。
それを知らずに君に
鍵を取ってきて貰って、
待つだけなんて嫌だ。
それに怖いって言ってた君を
一人にしたくないんだ。
…!!
いや、人虎は玄関口に行け。
その怪我では足でまといだ。
う、それは…
…仕方ないなぁ。
リン。
分かってるよぉ〜
タマモとリンは中島さんに近づいた。
すると、中島さんの足の怪我が治った。
怪我が…!
タマモとリンは小さいから
あなたを守るのに限界があるし、
君達にも居て貰う事にするよ。
…でも足でまといになったら
承知しない。
…分かった。
(…確かに普通じゃないな、
この二匹。
可愛いだけじゃなかった。)
そうと決まれば、
七不思議のセンセイが
居る所に行こ〜
職員室になかった鍵は
全部七不思議のセンセイが
それぞれ持ってるから〜
七不思議のセンセイについては
案内しながら話すよ。
あなた、行こ!
…うん!
タマモとリンを両肩に乗せて、
七不思議のセンセイのもとに向かった。
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