第119話

111 (𝑒𝑥𝑡𝑟𝑎)
355
2026/01/28 07:00 更新





番外編の続きに戻ります!
最後にアンケートもあるので
良かったらお願いします🙇‍♀️











家に着いたのは、思っていたより早かった。


鍵を開ける音を立てないように、そっと中に入る。



リノ
リノ
 ただいま~… 




靴を脱いで、一直線に寝室へ向かう。




ドアを少しだけ開けて、中を覗くと


ベッドの上で、あなたは眠っていた。








少し赤い頬。


汗で額に張り付いた前髪。




いつもより呼吸が浅くて、でも規則正しい。



リノ
リノ
(……よかった)




ちゃんと寝てる。


それだけで、少し安心した。








額に手を当てると、やっぱり熱い。


眉をひそめながら、静かに部屋を出る。




冷蔵庫から冷えピタを取り出し


あなたを起こさないように、そっと額に貼る。







結婚式まで、あと1週間。




準備だって山ほどあるのに


こんなときに無理させてたのかもしれない。



リノ
リノ
 ……ごめん 




小さく呟いて、寝室をあとにした。






そのままキッチンへ向かい、お粥を作る。




火を弱めて、何度も鍋の中を覗く。


焦げないように、吹きこぼれないように。




こんなに慎重に料理するの、いつぶりだろう。








出来上がった頃、もう一度寝室へ戻って


あなたの様子を見ていると──



あなた
あなた
 ……オッパ……大好き…… 




あなたの寝言に、思わず頬が緩む。



リノ
リノ
 ……俺も大好きだよ 




そう言って、そっと頭を撫でる。


熱で少し湿った髪が、指に絡んだ。



リノ
リノ
 早く元気になって 




囁きながら、ベッドサイドの椅子に腰を下ろす。




手を握ると、弱々しいけど、ちゃんと握り返してくる。


その感触に、また胸がいっぱいになった。






気づいたら、そのまま眠りに落ちていた。


大切な人の、規則正しい寝息を聞きながら。












あなた side






次に目を覚ましたとき。


額にひんやりした感触があった。



あなた
あなた
 ……? 




手を伸ばすと冷えピタ。


視線を動かすと、その先には──



あなた
あなた
 え…… 




ベッドサイドの椅子に、リノオッパがいた。




練習着のまま、少し前屈みになった姿勢で


私の手をぎゅっと握りながら眠っている。



あなた
あなた
(なんで……帰ってきてくれたの……?)




ふと、枕元に置いてあったスマホに気づく。




そっと手を伸ばして画面をつけると


通知が、いくつも並んでいた。



リノ
リノ
✉ ͗ ͗大丈夫?熱何℃だった?
リノ
リノ
✉ ͗ ͗今どこ?家だよね?
リノ
リノ
✉ ͗ ͗美容院はこっちでなんとかする
リノ
リノ
(不在着信)
リノ
リノ
✉ ͗ ͗何か買って帰るけど、食べたいものある?
リノ
リノ
(不在着信)
リノ
リノ
✉ ͗ ͗おーい
リノ
リノ
✉ ͗ ͗もうすぐ着く


あなた
あなた
 ……ㅎㅎ 




思わず、小さく息が漏れた。


その瞬間──



リノ
リノ
 ん……? 




低く、眠そうな声。


繋がれた手が少しだけ動いて


オッパの瞼が、ゆっくり開いた。







↓ 結婚式用の曲として選んでくれると嬉しいです…!

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