第249話

黒炎
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2026/08/09 09:00 更新
ヴィラン達が次々と襲いかかってくる中、
その中でも一際大きな男が私の前へ出てきた。

周囲のヴィラン達とは明らかに違う。

――この人がリーダー格。

男は私へ向かって一気に距離を詰めてきた。
夜凪 あなた
貴方の目的はなにっ
攻撃を避けながら問いかける。
ヴィラン
忘れたなんて言わせねぇぞ
ヴィラン
先月、我らのボスと仲間が密輸がバレて捕まった
ヴィラン
たった一人のお前にだ
ヴィラン
その仇だ!
夜凪 あなた
密輸していた貴方達が悪い
ヴィラン
うるせぇ!
ヴィラン
お前を人質にして仲間を解放してもらう!


私は距離を取り、手を前へ伸ばした。

水が集まり、一羽の大きな鳥の形へと変化する。


夜凪 あなた
行って
水で作られた鳥が、一直線にヴィランへ向かって飛んでいく。

しかし――
ヴィラン
フッ

男の手から、突然黒い炎が立ち上がった。

黒い炎が水鳥を包み込む。

次の瞬間、水鳥は跡形もなく消えた。
夜凪 あなた
っ…!
ヴィラン
ハハハッ!
ヴィラン
黒い炎には、お前の水も通じねぇだろ!
ヴィラン
飲み込まれろ!!!!!
巨大化した黒炎が、私へ向かって迫ってくる。

その瞬間――

ドンッ!!

横から爆発が起きた。

黒炎が爆風に押され、大きく横へ吹き飛ばされる。
ヴィラン
な?!?!


男と私は同時に爆発の起きた方向を見る。

煙の向こうから、一人の男が歩いてくる。


夜凪 あなた
ダイナマイトっ


勝己は手をポケットに入れたまま、こちらを見た。

そして、ヴィランのリーダー格へ視線を向ける。
爆豪 勝己
…おい
爆豪 勝己
クソモブのリーダー
爆豪 勝己
俺が相手してやる

手のひらから小さな火花が散る。

口元が不敵に笑っていた。
ヴィラン
邪魔だ!!


ヴィランのリーダーが叫ぶ。

次の瞬間、男の手から黒い炎が放たれ、俺へ向かって一直線に飛んできた。


爆豪 勝己
……遅せぇ


俺は手を振り、爆破で黒い炎を吹き飛ばす。

炎は大きく軌道を逸れ、洞窟の壁へぶつかった。



爆豪 勝己
あなた。お前は向こうの援護に行ってろ
夜凪 あなた
わかった


あなたはすぐに他のヴィラン達の方へ駆けていく。

俺は目の前の男へ視線を戻した。



爆豪 勝己
……さて
爆豪 勝己
やり合おうぜ
ヴィラン
くそっ
ヴィラン
食らえ!


男が両手を広げる。

黒い炎が渦を巻き、巨大な塊となって俺へ向かってくる。



俺は両手から爆破を繰り出した。

爆風を利用して身体を横へ滑らせ、黒炎を次々と躱していく。
ヴィラン
なにっ?!
爆豪 勝己
クソ雑魚が!


一気に距離を詰める。

ヴィランの真横へ飛び込み――



爆豪 勝己
ぶっ飛べや!!!!


爆破を至近距離から叩き込む。

男の身体が吹き飛び、岩壁へ激突した。

そのまま地面へ倒れ込む。
ヴィラン
く、くそっ

男は倒れたまま、それでも俺を睨みつけてくる。

俺はゆっくりと歩み寄った。

爆豪 勝己
お前らを、あいつに触れさす訳ねぇだろ
爆豪 勝己
モブは引っ込んでろ
ヴィラン
口…悪すぎだろ……
爆豪 勝己
あぁ💢うっせぇ!!!!!
爆豪 勝己
直んねぇもんは無理なんだよ!!!
爆豪 勝己
つうか、てめぇには関係ねぇだろ💢
俺はそのまま背中を踏み潰し続けた。
ヴィラン
や、やめろっ!


すると――

「制圧完了!」

「こちらも制圧しました!」

周囲から海上自衛隊の隊員たちの声が響いた。

俺はゆっくりと周囲を見渡す。

ヴィラン達は全員、制圧されている。

そして――

あなたも無事だった。
爆豪 勝己
終わったか

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