あなたside
もうこの1ヶ月で何回意識を飛ばされたか分からない。
この調子でいくと、本当にいつか死んでしまうんじゃないかと恐れている。
目を盗んで、事務所に行って、今まで考えておいた謎解きを仕掛けに行った。
そして私が大事にしていたコームもあえて落としておいた。
みんなならあれで気づいてくれるはず。
そして謎解きもみんななら解けるはず。
おねがい。解いて。
「なにしてんだよ。窓の外見て。」
「は。なにそれ。」
「まさか誰か助けに来てくれるとでも思ってんの?」
「ばかすぎ。」
「さっき脅しておいたからもう二度とあいつらは来ない。」
「X見てみろよ。」
言われた通りXを見ると、私がいれいす内部の暴露をしたと虚偽の内容が書かれていた。
「こうでもしないとあいつらはいつまでも来るから。」
「目障りなんだよ。ストーカーみたいなことしやがって。」
それに、彼女になった覚えなんてないし。
全部嘘だ。
その時、インターホンが鳴った。
私はその男を突き飛ばすように押しのけ、玄関に向かった。
インターホンが鳴った回数は、
5回だった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。