第13話

🐈‍⬛13
298
2024/05/13 01:00


翌日、オンライン授業を終えると私は本を読んだ




前は目次を見て必要だと思うところしか読んでなかった



今回は最初から最後まで読むことにした










半分ほど読んだところで黒尾先輩から連絡が来た




あと15分ほどで最寄り駅に着くらしく私も準備を始め用意が出来次第家を出た




















黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ただいま
あなた
あ、おかえり!



待ってる間本を読みながら待っていた




黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
本?珍しいな
あなた
んー、なんとなく?
あなた
それより何食べたい?


黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
今日は魚だな!
本読むにも頭使うだろー
ドコサヘキサエン酸は大事だぞ!
あなた
またそーいうの!!
よく分からない会話やめてー




魚はサバの味噌煮になった…





あなた
味噌煮とかさぁ!
めちゃくちゃ難しいんだけど!!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
いいじゃあ~ん
失敗してもちゃんと食うからさぁ
あなた
はぁ!?
マジで文句言ったらもう作らないから!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
分かってるってぇ~


あなた
……



キッチンではまたぴったりとくっついてくる…



あなた
ねぇ……ほんと離れて?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
えーやだ
あなた
やだってねぇ……
くっつき過ぎなのわかんないの?



今日はいつもの比じゃない…



ぴったりとくっつかれてる……


あなた
これから包丁使うから離して
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
えぇー
あなた
刺すぞ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
怖っわッ!!!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
わかったよ……
終わったら来て




私を離すと黒尾先輩はリビングへ行きテレビを見ていた




黒尾 鉄朗
__だよ
黒尾 鉄朗
____、んー



黒尾先輩の声がしてチラ見をするとどうやら電話をしているようだった





黒尾 鉄朗
あー、めんどくせぇー


サバの味噌煮が出来上がりテーブルに運ぼうとしたら電話を切った黒尾先輩の声がした




あなた
どうしたの?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ん、明日カラオケ行こうって誘われたけど断ったらどうしても来てくれってしつこくて……
あなた
行かないの?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
めんどくさい……



ブブーッ




黒尾先輩のLIMEにメッセージが来て画面を見たら黒尾先輩の眉間にシワが寄ったから覗いて見た







『 あゆみちゃんとの仲をとりもってくれ!!』


黒尾 鉄朗
はぁ……
あなた
これは……めんどくさそう…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
だろ?
だから行きたくなかったんだよ…




返事をせず画面を閉じスマホをポイっとベッドに投げた




あなた
いいの?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
いいよあんなの




黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
それより早く食おうぜ



私はサラダと玉子焼を持ち、黒尾先輩はご飯と飲み物を用意した




黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
あなたの玉子焼超好き♡



サバの味噌煮はまぁまぁな出来だった



黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
美味っ!
あなた
…………


美味しいと食べてくれるのはやっぱり嬉しい



それに私は黒尾先輩の食べてる時の顔が好き





本当に美味しそうに食べてくれる…




あなた
( もっと見てたいなぁ… )



そう思ったのは無意識だった



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