────────── きっと愛されなかった貴方だから、
誰かを愛せたんだね 。
☑︎ 人外パロ
☑︎ 魔女( モブ )視点
☑︎ 瑞サマ 女の子設定
☑︎ メンバー様 , 瑞様 の出番少なめ
書いてみたいなぁを書いてみただけで
本当は世に出さない予定だったものです
モブ視点モブ中心になっています
どちらかと言えばモブ(女) × 瑞サマ
cp要素は一つもありませんし、目指してもいません
それでも構わない方はどうぞ
昔々 、とある星が美しき街に 、一人の魔女がいました 。
心優しく 、動物にも人間にも植物にも 優しい魔女は
人間と仲良くしたいと考え 、街に降りると 捕まりそうになりました 。
世の中は 「 魔女狩り 」の時代であり、
森の奥深くで 動物や植物と暮らしてきた魔女は そんな事は知らずして 降りてしまったのです
魔女は 松明が腕にぶつかり 火傷をしており
所々 切り裂かれたのか 服もボロボロ 。見るほど痛々しい状態になってしまいました 。
そんな魔女は 、その世の中に 大きな怒りを抱え
魔女なりに 魔女らしく 魔女らしい方法で 人間に復讐をしようと
考えました 。
魔女は 、魔法で姿を変え 街に再度降りました 。
そして そこで一人の 女性に出会いました 。
彼女の 腕の中にいたのは 生まれたばかりの 人間の赤ちゃん
ふわふわと 眠たそうな顔をして 彼女 … 母親の腕の中に収まっていました
魔女は 思ったのです 。
あぁ、これこそが 人間への最大の 復讐だと
幸せそうな顔をしている 目の前の人間が 、
絶望の表情へ変わり 泣き叫び 後悔をすることこそが、
魔女らしい 魔女ができる最大の復讐であると 。
彼女から 赤ちゃんを受け取った 瞬間、
魔女は 魔法を使って その場から 消えました 。
その刹那 、
聞こえたのは 彼女の咽せ泣き叫ぶ声 。
振り向けば 彼女のそばに駆け寄る 多くの人間
彼女は 魔女の方を向き 声を荒げます
胸がちくりと 痛む感覚がしましたが 、魔女にはそれが
どんな 物なのか 、どんな感情なのか 知り得ませんでした 。
ただ、家に戻り 手元に残ったのは 幼い人間の赤子
そして 笑顔が美しかった彼女の 咽び声
手の中に残る 赤子は 何事も無かったかのように 静かに眠り
まるで 魔女を母親だと思い込んでいるように 魔女の服の裾を
その小さな小さな手で 掴みました 。
魔女は 、後悔という言葉を 初めて知りました 。
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魔女が 攫った赤子は 背も伸び 精神的にも 大きくなり
もう赤子と 言える年齢ではなくなりました 。
魔女は赤子を 、「 れる 」と呼びました 。
嘗ての 彼女がそう 赤子へと 名付けていたからです
れるは 、とつも美しい 女性へとなりました
大きくなる度に 、笑顔を見せる度に 脳裏に蘇る彼女の姿
れるは、彼女と見分けがつかないほどに成長しました
街に降りるたびに 誰もが振り返るほどに 美しかったのです
だからこそ 魔女は怖かった 。
誰かに連れ去られるのではないかと 。
攫ったのは 魔女であるはずはのに 、
風が靡く 。いつかこの言葉すら 、清く正しい風に乗って 散れば良いのに。
目を大きく開いたれるは、目を細め笑う
美しく照りつける太陽に負けない、誰よりも美しい笑顔で
本当に そうなんでしょうか 。
こんな小さな子が 、誰の手も借りずに強くなれるのでしょうか 。
こんな小さな子が 、誰かのそばに居たいと考えないでしょうか 。
こんな小さな子が 、美しく笑えるでしょうか 。
れるには 天性の才能が ありました。
誰もを惹きつける 天性の才能が
だからこそ魔女は 怖かったのです 。
この才能は 、自分が攫ったから 魔法が無意識にかかったのではないか、と
魔女は 、永遠の呪い という名の “ おまじない ” をかけました 。
__________________ 愛しい貴方に 、愛しきおまじないを 。
きっといつか … それは貴方を守ってくれる筈だから 、
だからその時までは 、私の 側で光り輝いていて欲しい 。
小さな心優しき魔女は 、
自分自身にも 、れる自身にも 同じ魔法を かけたのです
そして、れるの ともだちを つくりました。
数日後に 魔女とれるが 二人で住む家に現れたのは
れると 同じくらいの背丈の 動物のようなものが 四人
見た目からして かわいらしくが、喋る姿は 男性であり
彼らは ただ一途に れるだけを 見つめていました
れるは ほんの少しだけ、怖がりました 。
見つめられることは 慣れていますが 、好奇心の目で 見られるのは 初めてだからです
魔女は、そんなれるの姿をみて
苦笑を漏らしながら 優しく手を包み 彼女を一つ前に 押します
また一つ、れると魔女の おまじないは 深まります
動物たちは 目を大きく開いた後 、優しい笑みを零しました
そして、彼らも れると同様に自己紹介を します
可愛いな 、かっこいいな 、頼れるな 、
そんな数多の感情を抱きつつ 新たな出会いに 心を躍らせる
先ほどまで 残っていた恐怖の感情は 消え去り
あぁ、この人たちとともだちなれる
という事実だけを 胸に落とし込み刻んだ
きっとこれが 、神々に導かれた 未来なのだ 。
本当なら、こんな未来が 、しあわせが 貴方に花咲いたはずなのに
魔女は 、誰にも愛されなかった 。
幼き頃から母や父の温もりを知らず 、孤独に育ってきた
人間への憧れと夢を持ち合わせていたけど、
一つの出来事は魔女へ大きな傷を与え、幸せにした
愛されなかった魔女は、誰かを愛したかった
魔女は、たった一人の幸せを愛した
__________________________ いつか、私の代わりに愛されますように
愛しき魔女は 、たった一人の 愛しき子を 愛し 、
たった一人の 幸せを 心から願った 。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。