そして、彼女が四歳になり、
少女の姉が小学五年生になった日
ある日、たくさんの人達が家に押し寄せてきた
親達は止めるのに必死だった事を覚えている
けど、強盗などと危ない者では無かった
殆どが老いぼれたお爺さんだった
腕を後ろにロープで縛られた
どうやら、この人達は少女に用があるらしい
怯えながらも、少女は周りの男の人達にそう聞く
少し躊躇ったが、私はコクリと頷きながら言った
少女は疑問に思っただろう
何故、此の男の人達は彼女の名前を知っているのだろうか___と。
狐色家……確かに少女は狐色あなただ
生まれも狐色の家だから__
少女は其の時は分からなかっただろう
『狐色家の最高傑作』という言葉に____
思わずそう呟くと
彼らはピクッと動き止まり、話すのを辞めた
それから代表して一人がそう名乗った
この時、少女はまた知らない単語を聞いた
否、本当は知っていたのかもしれない
呪術界という世界の事を_____
挨拶は大事だと思ったのか、少女はペコリとお辞儀をして、礼儀正しくそう言った
其の礼儀正しさに上層部は拍子抜けをしていた
何せ、たったの四つでこんなにも礼儀が成っているのだから____
初対面なら、驚くのも無理はないだろう
上層部の中でも偉い立場の人がそう言った
どうやら、
少女の態度と対応が気に入ったようだった
幼いながら、少女でも使用人の意味が分かった
少女の下に仕え人が就くという事だ
でも、良いだろうか。
私みたいな子供が、偉い様に振舞って良いのだろうか
と、少女は思っただろう___
そう言われるが儘で、私は何も言えなかった
口出し出来るような空気では無かったから。
親も、姉も、何も言わずに唯見ていた____












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!