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第4話

ギャップ
184
2026/01/10 07:51 更新
あなた
嫌五ぉ…
夜桜嫌五
グリグリと額を押し付けているのは
弟弟子である、夜桜嫌五
今は、セーフティハウスに
呼びつけた弟弟子に
癒してもらっている最中なのだが…
夜桜嫌五
ぁの…あなた姐さん…
あなた
んー…?
顔を上げれば、赤く染まった
弟弟子の顔が目に映る
あなた
…あぁ、ごめんなさいね
あんた思春期だったわ
夜桜嫌五
ぃ、いや…思春期じゃなくて…
あなた
んー?
モゴモゴと喋る声が聞き取れなくて
ワインボトルを片手に取りながら
振り返らずに問いかける
夜桜嫌五
なんもなぃ…デス、
あなた
もっとハキハキ話さないと
潜入任務で困っちゃうわよ〜
夜桜嫌五
お、俺は優秀だしっ…!
あなた
どうだか…
少なくとも、思春期で異性の前では
しどろもどろになるようだし
いい加減、改善させなければ…と思いつつも
赤ワインを注いだグラスを唇に当てる
夜桜嫌五
…姐さん、魔性モードになってる
あなた
…あぁ、1週間ぶっ通しで
誘惑してたから…
慌てて腰に手を当ててから
ワイングラスを傾けて飲み干す
夜桜嫌五
だからって下品にならなくても
いいじゃん…
あなた
だって、完璧美少女・あなたの苗字あなたは
維持の為に気を張り続けるから
気苦労が耐えないんだもぉーん
夜桜嫌五
姐さん、マジで俺の前だと
遠慮もクソもないよね
真顔かつ、引いている声色をしている
弟弟子の汚部屋を思い浮かべながらも
とりあえず誤魔化すように
ふわふわの金髪を撫でる
あなた
ほら、疲れてる姉弟子を
膝枕で慰めなさいよ
そう言って勢いよく
嫌五の太腿を枕にしてソファに横になる
途端に熱いくらいである
嫌五の体温が伝わって、
ようやく私は安眠が叶うのだ
あなた
ほら、嫌五
夜桜嫌五
へっ…
あなた
ごめんけど、あと30分休ませて
夜桜嫌五
 
その時、あなたの苗字あなたは知らなかった
弟弟子の脳が、オーバーヒート
してしまったことを

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