第3話

金級スパイ
230
2026/01/10 07:51 更新
重役
…そういえば
重役
あの夜桜に、新しい人間…
だとかいう記事があったな
高層ビル群の中にある
高級マンションとされる場所
その一室で、女は妖しげに微笑む
あなた
えぇ…その噂は、かねがね。
重役
君の場合、全てを
知り尽くしているだろうに
肩を撫でられても動じず。

ただ笑みを浮かべて。
あなた
…欲しいですか?
重役
…いや、今は君に見合う物の
用意がないからな。遠慮しておこう
あなた
あら釣れない…
唇を舐めて湿らせる
あなた
私…知っているのですよ?
重役
ん…?
あなた
アナタが…
素足のまま近寄り、
耳元に顔を寄せて
あなた
犯罪者だ、ってこと。
重役
 
途端に殿方の口から落ちた
煙草を火の部分は触らぬように
受け止め、灰皿に擦り付ける
あなた
どうします?
重役
お前……!
あなた
情報か……死か。
重役
ッ、!!
サイドテーブルに置いていた
銃を取って私に向けようとする
あなた
やだ…怖い
そう呟きながら
予めサイレンサーを取り付けておいた
銃を懐から引き抜き、
慣れた手付きで鉛玉を放った
重役
ぁがッ、!!!
あなた
さぁ、次は実弾ですよ
装填し直した銃口を
眉間に当てて、見下ろす
痛む太腿を抑えながら、
無言で私を睨みつける殿方…
あなた
…お可愛いですこと

プリ小説オーディオドラマ