第29話

にじゅうきゅう。
187
2021/02/07 17:51
アナウンス 「まもなく○○高校文化祭が終了します。一般の方は速やかに帰る準備をお願い致します。」
そんなアナウンスが流れる中俺は構内を走る。

あなた…どこやねんっ!

あなたと神ちゃんどこ行ったんや?
重岡 大毅
重岡 大毅
はぁっはぁっ
走りながら探してると見覚えのある

アリスの服が。
\ガシッ/
あなたside

いきなり手を掴まれ、私は振り返った。
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
大毅…?
重岡 大毅
重岡 大毅
あなた、行くでっ。
と大毅に腕を引っ張られて

一緒に居た神ちゃんを置いて

どんどん進んでいく。
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
ちょ、どこ行くん?
と聞くと大毅は振り返って
重岡 大毅
重岡 大毅
内緒っ!
とへへっと笑い私を引っ張って走っていく。
アナウンス 「まもなく、花火が始まります。生徒の皆さんはグラウンドに出ましょう。」
重岡 大毅
重岡 大毅
あかん。間に合わへんなっ
と大毅は小声でそう言い、
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
え、ちょ、うわっ!
私のことをお姫様抱っこして

走り抜ける。
生徒 「え、なんだなんだ。笑」
生徒 「ウサギとアリスが走ってるぞー?笑」
生徒 「可愛い~!」
と同級生やら先輩やらにそんな事を言われるが

大毅はそんなのお構い無しに走り続ける。


そして着いたのは



\バーンッ/




屋上だった。

着いたと同時に花火があがった。
重岡 大毅
重岡 大毅
間に合ったわぁ笑
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
もうめっちゃ恥ずかしかった
重岡 大毅
重岡 大毅
ははっ笑 ごめんごめん笑
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
花火の為だけに?
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
それならグラウンドで見ればええやん。
重岡 大毅
重岡 大毅
あなたと2人で見たかってんよ笑
なんて言ってくる。

篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
だからってお姫様抱っこは…
重岡 大毅
重岡 大毅
ええやんええやん笑
重岡 大毅
重岡 大毅
格好はこんなんでも、王子様っぽかったやろ?笑
と笑って言ってくる。
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
王子様っぽかったよ。
重岡 大毅
重岡 大毅
え?
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
なんでもないっ!
重岡 大毅
重岡 大毅
ちょ、もっかい言うて!
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
絶対やだ!
重岡 大毅
重岡 大毅
え~もうお願い!
篠崎 (なまえ)
篠崎 あなた
嫌なもんはいーやーだっ!
重岡 大毅
重岡 大毅
くっそ~。
重岡 大毅
重岡 大毅
じゃあ俺があなたの彼氏になったらまたそのセリフ言うてな?笑
と照れくさそうに言う。

「そんなの分かんないよ」とそっぽを向くと

後ろから「え~!」という声が。

急にお姫様抱っこされたり、

そういうの凄くびっくりした。

だけど、

嬉しかったとか、ドキドキしたとか。

そういうこと思ったのは大毅に内緒。

プリ小説オーディオドラマ