アナウンス 「まもなく○○高校文化祭が終了します。一般の方は速やかに帰る準備をお願い致します。」
そんなアナウンスが流れる中俺は構内を走る。
あなた…どこやねんっ!
あなたと神ちゃんどこ行ったんや?
走りながら探してると見覚えのある
アリスの服が。
\ガシッ/
あなたside
いきなり手を掴まれ、私は振り返った。
と大毅に腕を引っ張られて
一緒に居た神ちゃんを置いて
どんどん進んでいく。
と聞くと大毅は振り返って
とへへっと笑い私を引っ張って走っていく。
アナウンス 「まもなく、花火が始まります。生徒の皆さんはグラウンドに出ましょう。」
と大毅は小声でそう言い、
私のことをお姫様抱っこして
走り抜ける。
生徒 「え、なんだなんだ。笑」
生徒 「ウサギとアリスが走ってるぞー?笑」
生徒 「可愛い~!」
と同級生やら先輩やらにそんな事を言われるが
大毅はそんなのお構い無しに走り続ける。
.
.
.
そして着いたのは
\バーンッ/
屋上だった。
着いたと同時に花火があがった。
なんて言ってくる。
と笑って言ってくる。
と照れくさそうに言う。
「そんなの分かんないよ」とそっぽを向くと
後ろから「え~!」という声が。
急にお姫様抱っこされたり、
そういうの凄くびっくりした。
だけど、
嬉しかったとか、ドキドキしたとか。
そういうこと思ったのは大毅に内緒。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!