いきなりこんな事を言われたから、僕の心臓はバクバクで、口も上手く回らない
すると誠さんは、はぁ~とため息をつき、僕に近づいてくる
僕の額に、デコピンがクリーンヒットし倒れる
マジで痛い……
本当に伝家の宝刀だ……
誠さんは、またはぁ~とため息をつく
……なーんだ、バレてるのか
ニヤッと笑い変身を解く
すると、先程まで居た作業着の青年から、病弱そうな青年へと早変わり!
……自分で言ってなんか悲しいな
あとまるで俺がゲーム下手みたいに言ってるけど、誠とラックが上手すぎるだけだからな!
あーと唸りながら俺は頭を抱える
誠がちょっと怒ったような顔で迫ってくる
USBを誠に投げる
誠は投げられたUSBを見て、納得した表情になる
まず偽装の身分証なんかを作って変装する運び屋の大体のキャラ像を考えて、構想が固まってから斬に協力してもらって実行部から内定を貰う
その後は素の自分が出ないように心の内までただの一般人、運び屋にする
まぁ、結構中身出てたけどね
俺は落ち込む誠に諭すように話す
本当にお前なら出来ると思うぜ、俺は
パソコンで内容を確認しながら誠がぼやく
いや正当な解雇理由あるだろ、と心の中でツッコミつつ質問する
こいつそんな事までお見通しかよ
まぁ今回の潜入捜査の目的の半分は暇潰しだけど、残りはこれだし
でも、ちゃんとこの目で見てきたんだ
絶対に役に立ってくれるはずだ
そう言うと誠はイタズラした子供のような笑顔でこっちを見てくる
どうせ誰の名前が出るか分かってるんだろ?
俺の口から出た名前に誠は頷く
そんなこんなで俺の挙げたメンバー全員が誠の審査に通って、新体制の役員となっていったのだった
某日 昼過ぎ
俺は世界政府の会議室のさらに上、建物の屋上にて涼んでいた
今日は新体制のお披露目会みたいなものをテレビに発表してインタビューやらをやるらしいが
俺にそんなのは合わない
俺の人生の信条の一つに「合わないものを無理してやる必要はない」というのがある
誠やミラも知ってるし追いかけてはこないだろうし、他のメンバーは俺の居場所なんて分からないだろう
なんて思ってた時期が俺にもありました
屋上は扉などが無く、入るには外壁を登るか俺みたいにテレポートするかの二択だが
悪いことは言わん
今すぐクライミングで世界大会出なさい
てか本当に無能力なのか?
ライトとかでも能力無しで登るのは出来ないだろ
必死の抵抗虚しく俺はシロに引っ張られていった
(せめて安全に降りてくれない!?
屋上から俺を背負ってそのままダイブとか正気の沙汰か!?
あとなんでそれで生きてんの?)











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。