【橋本将生side】
あの後は、特に何も起こらなかった。
あるとしたら、行方不明者が帰ってきたことだろうか。
それは連日ニュースになっていた。
まぁ一気に帰ってきたらとなると騒ぐのももっともだ。
俺は今、とんでもないことを聞いた気がする。
マネージャーさんはスマホの画面を見せてきた。
それは、確かに「橋本将生」が世界トレンド1位になっている画像のスクリーンショットだった。
スマホの画像が切り替わる。
そこには「霊感」やら「幽霊」やら「ホラー」なんて単語がズラリとトレンド入りして並んでいた。
マネージャーさんは引いていた。
今まで人にこんな力を見せたことなんてなかった。
だから、こんな反応をされるなんて思ってなかった。
風磨くんは興奮したかのように声を出し、肩をつかむ。
俺の目が、赤く光っていた?
ある意味人生で1番の衝撃だったかもしれない。
風磨くんはペチンと片手で自身の頭を叩いた。
何だったのだろうか。
俺は思っていたよりだいぶみんなとズレていたらしい。
しのは目をキラキラさせてながら顔を近づけた。
忘れてた。
やっぱり、こんな能力なんて見せるんじゃなかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。