ザァァァァァァァ
とある日の探偵社
敦は窓の外を見ながら
ポツリと呟いた
敦は周りを確認すると
先程までいた太宰が居ない事に気付く
ガチャ
雨
それは生きていたら
必ず目にするもの
地球の摂理
日本人なら尚更見た事無い人はいないだろう
だけど毎年毎年この日が雨だと
なにか理由がある様に感じるね
"君"と"僕"の命日になる筈だった
あの日から降る雨は
"君を一人で逝かせた"私への
"怨みの雨"
太宰が去った後誰かがとある墓の前に立ち
スッ
その誰かが墓に置かれたマフラーを手に取り
首に巻く
雨上がりの晴天の中
一人の少年が
横浜の街へと音も無く消えて行った












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。