無線のノイズが響く
中也の威嚇で無線は切れる
そう云い乍らフョードルはメルトの前に手を差し出した
3対2
圧倒的にフョードル側の方が戦力が強い
重力使いの中原中也。
ヨコハマも恐れる魔人フョードル・ドストエフスキー。
テロリストとして高価な本名不明のメルト。
其れに対し。
本から生まれたカジノの支配人シグマ。
元ポート・マフィア所属の武装探偵社社員太宰治。
対立が可笑しいのである
元はメルトはニコライを選んでいたが。
メルト自身から提案したのは…
とニコライに命じて居たのである
其の為場に残ったメルトをどうするのかと云う話でフョードルが提案したのが
「此方側に着いて来る」
と云う提案なのであった。
其れを了承したのはメルトな為何時でも裏切りは可能であるが裏切ればニコライからの信頼。
否、ニコライの使い道を塞がれる為メルトはフョードルを裏切らないであろう。
其の状況を見上た上でフョードルは提案したのである
なので実際先手を打ったのは太宰治やメルトでは無くフョードル自身であった。
ピッピッピッ…
重い鉄の扉が開く
トコトコッ
フョードルに手を握られた儘歩くメルト。
其の顔は今直ぐにでも離して貰いたそうな顔であった
「無効な入力番号です」
「重大な収容違反が発生しました」
「閉鎖シークレスを開始します」
中也は呼ばれた途端扉に拳をやるが無効。
メルトの手を握っていたフョードルの手の力が強くなる
「警告。警告。」
「此の注水工程は中断出来ません。」
フョードルの手から血が落ちる
中也は何度も扉を殴っている
契約を結ばなければ良かったですねッ…
私迄に被害が及ぶ…
太宰裙の仕込みですか…
彼を敵に回したのが駄目でしたか…
溺れている中也をカメラから見る太宰
先程迄の強気な声から少々弱々しい声に為った
ポカンッ
中也の帽子丈が水の上に浮かんだ
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。