どういうことだ...?
生き残りゲーム...?
俺だけじゃない。
この場にいるみんな放送されている言葉の意味が分からないようだった。
何気なく横目で凛を見た俺は驚いた。
凛はものすごい形相でスピーカーを睨みつけていたのだ。
俺が声をかけても気づかなかったようで、聞こえないくらいの小さな声で何か呟いていた。
そして、もう一度かけようとした俺の声はアドとかいう奴の放送にさえぎられた。
...俺の嫌な予感は不幸にも当たってしまっていたようだ。
静まっていた広場が一気に騒がしくなった。
そんなのは嘘だと怒っている奴も居れば、信じて泣きそうになっている奴もいる。
俺は...どちらかと言えば信じていなかった。
...いや、信じたくなかった。
俺の勘は昔からものすごく当たる。
あいつが言ってることは、多分本当なんだろう...。
スピーカーから聞こえたアドの明るい声とは反対に、みんなの顔が引きつったのが分かった。
震える優香の声に、緑は腕を組んでそう言った。
...本当に、そうだったら良いのに。
スピーカーの向こうで、『パチン!』と軽く指が鳴った。
その瞬間。
『パシュッ』
嫌な音がして。
沢山の恐怖の悲鳴が聞こえた。
振り向いたら、向こうの方で、1人の男子が倒れていた。
そして。
...血まみれのとれた首が転がっていた。
頭が真っ白になった。
まさか、本当に殺すなんて。
体が震えてきた。
首が、とれる...?












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。