第6話

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2020/10/19 15:00
京治 side
光ちゃんが完全に眠りに着いたことを確認し、そっと部屋を抜け出した。
今日早めに帰宅した分、仕事が溜まってるんだよね。
すぐ片付く仕事だからいいけど、光ちゃんを1人で寝室に残してきたのが心残りだ。
木兎 光太郎
木兎 光太郎
京治…?
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、どうしたの?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
なんでいなくなったの…グスッ…
赤葦 京治
赤葦 京治
ごめんね、仕事してた
おいで、ぎゅーしてていいよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
寂しかったのぉ…グスッ…グスッ
赤葦 京治
赤葦 京治
ベッドに行って寝よ?
また熱上がってきてるっぽいし
木兎 光太郎
木兎 光太郎
京治も来る…?
赤葦 京治
赤葦 京治
うん、俺も行くよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
隣で寝る…?
赤葦 京治
赤葦 京治
隣で寝るよ
木兎 光太郎
木兎 光太郎
またいなくならない…?
赤葦 京治
赤葦 京治
大丈夫、隣にいるからね
光ちゃんのことをそう諭して、一緒にベッドに向かった。
普段全然泣かないのに、涙を見せるなんてよっぽど辛いんだろうな。
泣きながら俺の傍から離れようとしないから、大丈夫だよって言いながら頭を撫でる。
木兎 光太郎
木兎 光太郎
京治、ここに来て
赤葦 京治
赤葦 京治
ん、待ってね
木兎 光太郎
木兎 光太郎
早く来てよぉ…グスッ…
赤葦 京治
赤葦 京治
大丈夫、傍にいるからね
木兎 光太郎
木兎 光太郎
またいなくなるもん…グスッ…グスッ
赤葦 京治
赤葦 京治
ちゃんとここにいるから
安心して眠っていいよ
一度こうなってしまったら、ちょっとやそっとじゃ安心しない。
だけど俺は、光ちゃんが心から安心してくれる方法を知っている。
赤葦 京治
赤葦 京治
光ちゃん、こっち向いて?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
なぁに…?
赤葦 京治
赤葦 京治
ここ、空いてるけど来る人?
木兎 光太郎
木兎 光太郎
行くっ…グスッ…グスッ…
俺の懐に入ってきて、泣く光ちゃんは本当に可愛い。
身長が大きいとはいえ、女の子だから華奢な体をしているのに、胸は大きいのがエロい。
安心させるように背中やさすり、2人で眠りについた。

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