私は糸師家の長女として生まれたあなた。17歳。
1つ上に冴、1つ下に凛という兄弟が居る。
凛は冴に昔からくっついていて、
二人で一つみたいな感じだった。
幼い時に冴がサッカーを始め、その後、
凛が冴の試合中に乱入するという事件を
起こした後、凛もサッカーを始めた。
私はと言うと結論、サッカーは出来なかった。
身体は弱くないし、スポーツもそこそこできた。
けど、私はサッカーという足を使ってのスポーツが
下手くそだった。よく転けて親に迷惑をかけた。
幼少期、凛と冴がサッカーをしてる所を見て、
って張り切ったはいいけれどボールの
コントロールはできないし、威力だってない。
オマケにスカしてコケる。
冴の言葉が深く刺さったけど、
勘づかれたくないから凛に「大丈夫」とだけ言って
母親に手当をしてもらった。
怪我をしているから、という原因で窓から2人を
眺めながら私は密かに「私が男なら何か変わったのかな」なんて思ったり。
冴と凛に私を見て欲しかった。
私も血が繋がった兄弟なのに。
幼いながらにそう思った時だった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。