碇 イチカ視点
と言いあなたの過去話を断片的にした。ルーファスさんは何かに気づいたような顔をし、
聞いていた話と違う、、、「仲睦まじく」って言っていたのに、常連で三人でってことは毎回いなかったってことなのだろうか?
いろんな点と点が線で繋がるような感覚。あなたは小一くらいまでは話していたが、その後四年の話はしていなかった。「あなたの一人称は外に出されていた」買い忘れだとして娘に生かせるだろうか?考えれば考えるほど闇が深く感じる。
話さない理由はなんとなく分かってはいた。でも少しは頼って欲しいと思っていたから、少し悲しかった。
ここでの話は推測にしか過ぎない。だが点と点が線になっている今推測よりかは真実に近い気がした。
相談に乗ってあげたかったが、急に呼び出され話をする時に何人もいたら緊張するだろう。そう思いここは身を引くことにした。
あなた視点
急にルーファスさんから電話がかかってきた。別に無線にいるのにわざわざなぜ電話なのだろうか?
何もやることがなく暇していたため、用事ができるのは嬉しかったが、
そんなことを思いつつ、指定された場所に行き、話をすることになった。
単刀直入すぎて内容が全く掴めない。
誰が見てもわかるような作り物の笑顔。目元は笑っておらず、口元は引き攣っている。
あなたな顔はわかりやすく嫌そうな顔をしている。
即答されてしまったため言葉に詰まり、沈黙の時間が少しあった後、
その言葉は自分の言っていた『必ず』を否定しているが、あなたはどこか諦めているような表情をしている。
それはごく普通の疑問。自分の言葉を否定し、諦めているような顔をしているのにも関わらず、続ける理由。
それは定のいい言い訳でしかなかった。
自分の記憶を変えないため、『家族のため』と言うほかない。
ルーファスさんはそういい、解散となった。解散した後車の中で一人つぶやくように、一言誰かに言うように、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。