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第21話

噴火
241
2021/01/18 10:00
 「ふざけるな!!!」そう叫んだ炭治郎くんからはとんでもない厚が感じられた。
 どうしていいか分からなくてその場に立ち竦む。善逸くんも同じみたいであたふたとしている。
善逸
ど、どうしたんだよ炭治郎……?
 炭治郎くんはベンチから勢いよく立ち上がると私に向かって低音で怒鳴った。
炭治郎
ふざけるな!!!
どうしてあなたがそんなことをしなくちゃいけないんだ!!
この道は血反吐で溢れかえっている!
あなたは大人しくしてろ!!
あなた

ふざけてない!!
血反吐で溢れかえってるから何?
私は私なりにお手伝いしたいだけ!

 私も負けじと叫んだ。
 急な呼び捨てに聞いたこともない声に少しからだが震えた。でも、負けてられない。
 両親がいない今、新しい扉を開いてみたい。それが誰かのためになるならば、なおさら開きたい。
 なぜ炭次郎くんがこんなに怒っているのか……それは分からない。どうして?なんで?分からないことだらけ。怒られる理由が分からない。
炭治郎
正気か?!
本気で言ってるのか?!
本気ならば神経を疑う!!
あなた

なんですって?!

 もうわけわかんない!めちゃくちゃよ!
 私なにも悪いこと言ってないのに。
善逸
ちょ、ちょっと…二人ともおちついて!
炭治郎、俺たちあなたと出会って二日だぞ?!なんでそんなキレてるの!!
 ピタリと炭治郎くんの動きが止まった。
 空気がガラリと変わった。
 炭治郎くんがスタスタと携帯ショップ内に入っていった。なにこの空気。なにこの状況。
 私は訳もわからずその場に立ち尽くすしかなかった。
──炭治郎side──

 あなたが俺たちに協力すると言ったとき、頭がはち切れそうになった。
 あなたに意地悪をしかったわけではない。寧ろ、あなたの意思を応援してあげたかった。でもなんというか……女の子が…あなたが鬼と立ち向かうような姿を見たくはないんだ。なんだかあなたは昨日会ったばっかりには見えないんだけど……
 もうどうしていいのかわからくなってきた。

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